カレーソースを作る工場も

そんなカレーソースを作っているのが、栃木にある工場。この日製造していたのは「ポークカレーソース」。

釜場には全部で23個の巨大な釜が並ぶ。釜1つで作るカレーは、約1万8000食。栃木工場では、1日約30万食のカレーソースを作り、国内店舗向けの約8割を製造している。 

肉・野菜・スパイスなどすべての材料を釜に投入した後、約4時間一定の温度でじっくり煮込み、煮込み終わったカレーソースはパイプを通って、下の階にある充てん室に送られ袋詰めされる。袋に充てんしたカレーソースは冷凍し、マイナス25度の冷凍庫で、約1週間寝かせている。

寝かせることで具材、スパイス、調味料の味がソース全体になじみ、味がまろやかになるのだという。

新メニュー「塩豚角煮ジンジャーカレー」
新メニュー「塩豚角煮ジンジャーカレー」

実際、手作りと工場の味の違いを比較してみると「工場の方がきれいにしょうがの味が残る」と植野さんも違いを実感。

さらにソースだけでなく、具材の「塩豚角煮」を入れたカレーの試食もさせてもらった。

中国進出成功のきっかけレシピをアレンジ

最後は、葛原社長が中国で考案した「きのこクリームオムカレー」を教えてもらった。

葛原社長は社長になる前に海外展開のリーダーとして、中国や台湾などアジア地域への進出を成功させた立役者なのだ。

ただ、そのとき中国では、カレーを食べる文化が浸透していなかったため、調理師免許を持ち、レストランで働いていたこともある料理の腕前を生かして「オムカレー」を考案した。

すると若い女性を中心に火がつき“ココイチ”は大人気に。葛原社長にとって、中国進出成功のきっかけになった思い入れのあるカレーだ。そんな「きのこクリームオムカレー」を“ココイチ”の冷凍カレーを使って、家庭向けにアレンジしてもらった。

本日のお目当て、葛原社長直伝の「きのこクリームオムカレー&スパイス枝豆」。 

一口食べた植野さんは「半熟オムレツときのこクリームで一気にカレーのおいしさが爆発」と興奮。

葛原社長直伝「きのこクリームオムカレー&スパイス枝豆」のレシピを紹介する。