サッカーJ2・モンテディオ山形のキャンプリポート。J2優勝・J1昇格を達成するため、今シーズンは何が重要になってくるのか、渡邉監督と選手に聞いた。

渡邉監督が語る昨シーズンの反省

2月15日のリーグ開幕に向け、1月13日から県外でキャンプを行っているモンテディオ山形。

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昨シーズンの主力が多く残った上で復帰を含めた新戦力は9人、計32人でリーグ戦を戦っていく。ここ2シーズンは前半戦で勝ち点を積み上げられず、その結果「J1昇格」に届かなかった。

昨シーズン序盤でつまずいた要因を、渡邉監督は「キャンプでの土台固めが不足していた点にある」と振り返る。

渡邉晋監督は、「これぐらいモンテはやってきたから『やれるでしょ』と、少しおろそかにした。上積み部分だけで勝負しようとしていたのが本当に大きな要因だと思う。だからちょっと歯車が狂うと『そもそもどうだった?』というところに戻らなければいけなかった」と悔しそうに語る。

昨シーズンからの継続選手が多いことは、土台を固める上で大きなプラス。今回のキャンプでは目指すサッカーの戦術を再確認しながら、それを新加入選手を含めたチーム全体へと浸透させることに重点が置かれている。

渡邉晋監督:
自分たちがやりたいことの徹底や、その先にやっていくところの肉付け、細かく細部に落とし込んでいるのは去年と明らかに違うこと。

選手たちが感じた優勝チームのホーム戦

また、渡邉監督がJ1昇格に必要な条件としてあげるのは「ホームで負けないこと」だ。昨シーズン山形は38試合のうち12試合で負けていて、その半分の6敗をホームで喫した。

ホーム&アウェイの戦いは「ホーム有利」とされる中、ホームでの敗戦を減らしていれば自動昇格もねらえた可能性がある。

この点について「ホームでの勝利は当然」との意識で戦ってきたのは、昨シーズンJ1鹿島から加入し山形をプレーオフに押し上げた土居聖真選手。

土居聖真選手(MF88)は「世界的に見ても、ホームの強さや『あのスタジアムで試合やるの嫌だな』って思わせるチームが優勝している。『ここでは勝たせないよ』という雰囲気やチーム作りをしていかないといけない。ああいう雰囲気を、1試合でも多くモンテディオ山形として作っていくのが“昇格への近道”になると思う」とJ1昇格に向けホームで勝つことの重要性を強調する。

また、鹿島から加入し、昨シーズンは清水のJ2優勝に貢献した中村亮太朗選手も、ホームで勝ち続けることの大切さを知っている1人だ。
清水は昨シーズンホームでの敗戦は1試合だけだった。

中村亮太朗選手(MF71)は「昨シーズン、ホームで負けなかったのが自信につながったし、サポーターの後押し、一緒になって戦おうという強い気持ちが勝ちにつながった」と話す。

J2優勝とJ1昇格を目指して

3年連続プレーオフで敗れた悔しさを今年こそは晴らす!
土台を固めて「ホームで強いチーム」となり、J2優勝・J1昇格をつかみに行く。

渡邉監督は「より勝つ確率を上げていくのは僕が考えること。いいフットボールと言われるものがあれば、それを追及した先に勝利があるというのを結び付けられるようにやってきたい」と意気込みを語る。

そして、重要となるホームゲームの1発目・ホーム開幕戦はブラウブリッツ秋田と3月9日午後2時キックオフ。
ホームで負けないためにも、今シーズンも山形一丸で後押ししていこう。

(さくらんぼテレビ)

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