鹿児島ユナイテッドFCのトレーニング施設整備を後押しするため、西原商会グループが鹿児島市に総額1億5000万円を寄付した。5月22日には鹿児島市役所で感謝状の贈呈式が行われ、西原商会の山内涼太部長に下鶴市長から感謝状が手渡された。さらに前日の発表では、西原商会が来シーズンからユナイテッドの胸スポンサーに就任することも明らかになっており、地域を挙げたクラブ支援の機運が高まっている。
グループ10社が結集、喜入の施設整備へ
今回の寄付を行ったのは、西原商会グループに属する企業10社だ。総合食品卸を手がける西原商会を中心に、グループ全体で1億5000万円という大きな金額を鹿児島市に託した。
寄付金は、鹿児島市・喜入にあるユナイテッドのトレーニング施設の整備費に充てられる予定だ。加えて、施設を活用した地域活性化にも役立てられるという。単なるクラブへの支援にとどまらず、地域そのものを盛り上げる取り組みとして位置づけられているところに、この寄付の広がりがある。

贈呈式に出席した西原商会経理部兼人事部の山内涼太部長は、「鹿児島ユナイテッドFCが今後さらに上のカテゴリーで活躍できるチームになるように、私たちも引き続きサポートしたい」と語り、クラブの成長への期待を示した。
胸スポンサーのバトンを受け継ぐ
西原商会は5月21日、ユナイテッドとオフィシャルトップパートナー契約を締結した。2026-27シーズンの公式戦では、ユニフォームの胸に「西原商会」のロゴが入ることになる。
胸スポンサーという特別な位置は、クラブ創設以来、長島研醸が担い続けてきたものだ。その歴史あるバトンを受け取った西原商会の西原一将社長は、前任者への敬意をこう語った。「長島研醸の長山社長がVIPの席ではなく、サポーターの席で応援していたのをずっと見ていて、サポーターと共に活動をずっとしてきたところに感銘を受けた」。
スタンドに立つサポーターと同じ目線でクラブを支えてきた姿勢こそが、西原社長の心を動かしたのだろう。
「J2定着できるチームを」
ユナイテッドの徳重剛代表も、地域とともに歩む思いを率直に表した。「鹿児島から、喜入の地域から皆様と一緒に盛り上げていきたい。公式ユニフォームの胸スポンサーとして改めて一緒に戦ってもらえることに感謝します」。
現在J3に所属するユナイテッドにとって、トレーニング環境の充実は上位カテゴリーへの挑戦を支える土台となる。西原社長もJ2昇格とその先を明確に見据えている。「皆さんとともにJ2をしっかり目指して、次J2に上がったら定着できるチームを作っていきたい。皆でサポートして頑張っていきたい」。
地元企業が資金面・ロゴ掲出の両面からクラブを支え、サポーターとともにスタンドを埋める——。喜入を拠点に鍛えられたチームが、西原商会のロゴをユニフォームに刻んでピッチに立つ姿は、鹿児島の地域スポーツが新たなステージへ踏み出す象徴となりそうだ。
(動画で見る▶西原商会グループが1億5000万円寄付 鹿児島ユナイテッドの喜入トレーニング施設整備などに活用 胸スポンサー就任も)
