朝食は脳を活性化させ、生活リズムを整える効果がある。しかし、若い世代を中心に食べない人も増えている。そんな中、冬を元気に過ごすため、朝食の提供に力を入れている飲食店やホテルが注目されている。大学生が100円で提供する朝ごはん会や、地元食材にこだわったホテルの朝食バイキング、朝食をメインにしたレストランなど、さまざまな取り組みを紹介する。

「旬の食材で朝から贅沢」

長野市の「ホテル JALシティ長野」では、朝6時半から最上階のレストランで朝食バイキングを開始する。

メニューは焼き魚や牛肉のクリーム煮など40種類以上。宿泊客以外も利用可能で人気を集めている。

四季を通じ、旬の食材を使う
四季を通じ、旬の食材を使う
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ホテルの栗原尚子さんは「四季を通じていろんな食材、春夏秋冬にあった食材を用意してますので、それが楽しみで来ているとか、ほかのホテルに泊まっている方で、うちの朝食が人気なので食べに来たという方も」と話す。

信州サーモンのだし茶漬け
信州サーモンのだし茶漬け

地元食材へのこだわりも人気の理由だ。信州サーモンのだし茶漬けや、中野市産の有機栽培米、おやきや野沢菜漬け、さらには「ビタミンちくわ」の天ぷらなど、長野県の味覚が楽しめる。

「100円で朝食を」大学生の手作り

朝食を「ほとんど食べない」人が増える中、長野県立大学の3年生3人が月一回、「朝ごはん会」を開催している。長野市内のカフェを借りて、朝食を100円で提供する取り組みだ。

管理栄養士を目指す長野県立大学の3年生
管理栄養士を目指す長野県立大学の3年生

管理栄養士を目指す石原美晴さんは「朝はゆううつな、私もゆううつな気持ちになるんですけど、生活のバランス・リズムが朝ごはんを食べると整うかな」と話す。

100円朝ごはん
100円朝ごはん

きのことほうれん草入りのスクランブルエッグや、あつあつのコーンクリームスープなど、彩り豊かな朝ごはんを提供している。

地元の野菜を多く使い、塩分も控え目にするなど栄養バランスにも配慮している。

「朝からぜいたくを」朝食専門店

松本市にある「農人(のーと)」は、朝食をメインにしたレストランだ。

2024年11月にオープンし、安曇野放牧豚のしゃぶしゃぶやだし巻き卵、土鍋で炊いた松川村産のコシヒカリなど、贅沢な朝ごはんを提供している。

店主の竹下涼さん(32)は「朝からちょっとぜいたくな気分したなという感じだと、一日楽しく過ごせるかな」と朝食に着目した理由を語る。

TONOSAMAbreakfast 和(2000円)
TONOSAMAbreakfast 和(2000円)

朝7時からオープンし、卵や肉、野菜のほとんどは長野県産を使用。竹下さんは「地元のものを食べてもらいたいなというのと、地元の人も知らない野菜がいっぱいあるので、それを使って表現したいな」と話す。

TONOSAMAbreakfast 和(2000円)
TONOSAMAbreakfast 和(2000円)

朝食は脳にエネルギーを送り、生活のリズムを整える効果がある。冬を元気に過ごすため、朝食を意識して食べてみてはいかがだろうか。

(長野放送)

長野放送
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