Xの上申書
「3月26日の夜、井上に電話すると『明日会いましょう』と言われて、翌日27日に上九への捜索に行き、それが終わって寮に帰った後、春日駅前の白山通りで待ち合わせし、平岩聡が運転する赤い車で現場に行き下見をしました。
Eポートの居住者についての調査でした。
それが1回目で、2回目は28日の朝5時に井上と平岩が車で迎えに来て、双眼鏡を持って行きました。例のBポートの非常階段から双眼鏡で覗いていて、新聞配達員から声をかけられた日です。
3回目は29日の朝5時、『敵があそこから出ますから、ここから拳銃で撃てば当たりますかね?』と質問され、歩いて20メートルくらいだと確認してから、上手い人なら当たるんじゃないですか、と話しました」

それぞれの下見の日付については例によって二転三転する。その後、1回目は3月25日、2回目が27日の朝、3回目が事件前日29日の朝ということになった。
長官銃撃実行犯の「逃走助ける役目」
ブレの多いX供述の中でブレていない部分がある。