お山雲仙の紅葉が例年より2週間ほど遅れてようやく見頃を迎え、大勢の観光客が訪れている。一方で、2024年は紅葉の色づきがこれまでとは違う状況だ。
雲仙の紅葉 平日でも大賑わい
紅葉の名所として知られる長崎県島原半島にある雲仙・仁田峠。例年より2週間ほど遅れて紅葉が見頃を迎えている。
この記事の画像(7枚)ロープウェイで上まで登った展望所からは雲仙岳と妙見岳の紅葉を眺めることができる。赤やオレンジ、緑のコントラストが美しい。
観光客も「もう最高である。ちょうどいい時期に来たと思う。私の中では100点」と大満足の様子。
仁田峠には多い日で4000人以上が訪れ、13日も平日にも関わらず午前10時過ぎには200台分の駐車場が満車になった。
雲仙ロープウェイ 本多浩二事業部長は「やはりここの紅葉はロープウェイの中から見るのが一番きれい。ロープウェイの最初は景色を眺めて、そこからどんどん紅葉が近付き、同じ目線で見てもらう。これが一番の絶景ポイント」と話す。
まだストーブを焚かない暖かさ 紅葉にも影響
2024年の紅葉はいつもとちょっと違う。毎年紅葉見物に訪れるという地元の人は「一番いいときと比べたら色づきが少ない。落葉している感じがする」と話す。
2023年の同じ時期の紅葉を見ると、2024年よりも赤く染まった葉が多い印象だ。色のつき方の違いの要因のひとつに「気温」があげられる。
雲仙ロープウェイ 本多浩二事業部長:今年は平年より、かなり暖かい。今の時期は事務所もストーブをたいているが、今年はまだ一度もたいていない。ほとんどもう夏。9月のような感じで過ごしている。
紅葉の条件は最低気温が7℃以下になり、昼夜の寒暖差が大きくなることとされている。しかし、2024年は10月の最低気温が高く、平年と比べ寒暖差が小さかったため、色あせや落葉につながったものとみられる。
仁田峠の紅葉の見頃は11月24日ごろまで楽しめそうだ。
(テレビ長崎)