今年も残すところあとわずか。
そろそろお正月に向けておせち料理の準備を始める家庭も多いのではないか。
お正月は年神様(としがみさま)を我が家にお迎えして祝う新年最初の大切な行事。

家族の健康と幸せを願っておせち料理とお雑煮でお祝いするのが一般的だが、そもそもなぜおせち料理を食べるのか。
また食材の盛り付け方には、縁起の良い「並べ方」や「向き」、「品数」があることをご存知だろうか。
おせち料理の基礎知識について、紀文食品の広報担当・村田真由香さんに話を聞いた。
(かまぼこを使った「へび」「椿」の飾り切りとパーティー風アレンジはこちら)
「おせち料理」は年神様へのお供え
「おせち料理は神様をお迎えする料理です。家に降りてきた年神様とおせち料理を食べることで祈りが届く、とも言われています。そのため実家に帰って食べるのも良いですが、それぞれの家で食べることに意味があります」

おせち料理はもともとは季節の変わり目の節句に神様にお供えした料理だが、お正月が一番重要な節句であることから、やがて「おせち料理」といえば正月料理をさすようになったという。
家族の幸せを願いながら年神様と共に食べる縁起ものの料理で、五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などの祈りを込めて山海の幸を盛り込むのが習わしだ。
では、どういった食材が使われ、それぞれにどのような意味が込められているのか見ていこう。