おせち料理のいわれがわかったところで、次は、重箱に詰める際に覚えておくとより縁起が良くなるポイントを見て行こう。

かまぼこは「右紅左白」

村田さんによると、盛り付けで意識したいのは、食材の「並べ方」と「向き」だという。

詰める時は“並べ方”と“向き”を意識(提供:紀文食品)
詰める時は“並べ方”と“向き”を意識(提供:紀文食品)

「伊達巻は『の』の字が読めるように“右巻き”で盛り付けましょう。のの字は“永遠”の象徴で縁起が良いです。

えびや田作りなど“お頭”があるものは、頭が左側に来るように置きます。

紅白かまぼこは『右紅左白』で、右側に紅、左側に白を置きます。ひな人形も右側にお雛様、結婚式の高砂子も右側に花嫁が座るように、昔から華やかなものは右側に置く習わしがあります」

華やかなものは右側に置く(画像はイメージ)
華やかなものは右側に置く(画像はイメージ)

そして、おせち料理は必ずしもお重に詰める必要はないという。

食べたい分だけ「ワンプレートおせち」として準備するなど自由なアレンジを楽しむのも良い。その時のコツも押さえておこう。