仕事のムダな作業時間を減らすこと。

誰もがそれをしたいと思いつつ、何がムダか、どう減らせばいいのか、そんな悩みは尽きない。

そのカギとなるのが「なんか面倒だな」という自分の感覚。それが、ムダを見つける大きなヒントとなるのだそうだ。

「ムダ」を削ることで費やす時間や労力「投入量(インプット)」を減らし、仕事を効率化することができ、それが仕事力カイゼンの第一歩になる。

トヨタグループで学んだカイゼン手法を一冊にまとめた、森琢也さんの著書『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』(青春出版社)から、「マジメ×手抜き」でムダな仕事を減らすのがトヨタ流を一部抜粋・再編集して紹介する。

堂々と「手を抜くこと」から考える

この項のポイントは「膨大な仕事に押しつぶされない賢い手の抜き方」。

日々押し寄せてくる膨大な仕事。やみくもに頑張るだけではとても終わりそうもない。

そんなときは、堂々と「手を抜くこと」から考えてみましょう。

とはいえ、どんな作業も丁寧にこなしてきた人にとっては、「手を抜く」という発想そのものに最初は嫌悪感や拒否感が生じるかもしれません。

私は現在、多くの企業で研修やコンサルティングを提供していますが、どこの職場でも「マジメな人ほど手抜きが苦手」で、結果的に仕事に忙殺されてしまう傾向にあるようです。