仕事は自分一人の力だけでは成し遂げることはできない。
社内外含めてさまざまな人と連携しながら取り組むことが求められる。
しかし、そんなときに生まれるのが「意見の食い違い」だ。
どうすれば、意見が合わない相手も上手に巻き込んで、成果を上げることができるか。森琢也さんの著書『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』(青春出版社)から一部抜粋・再編集して紹介する。
受け入れるのではなく受け止める
仕事で大きなプロジェクトに取り組むときなど、チームを組んで対応することもあるでしょう。
そんなとき、チームの中に自分と「価値観が合わないな」という人がいると、それだけでストレスを感じてしまうものです。
相手の意見に、つい「でも」や「しかし」「そうなんですけど」と反論したくなってしまうこともよくあります。
この記事の画像(5枚)特に仕事の場面では“合わない”相手ともうまくやっていかなければと思い、相手の話を「聞き入れよう」、相手のことを「少しでも受け入れよう」と無意識に頑張ります。
そのせいか、「そこは納得できるが、でも、しかし、ちょっと待てよ……」と考えてしまい、いわば「心理的なアレルギー反応」を起こしてしまう場面も生まれます。
こうした価値観の異なる人は、極力避けてやり過ごしたいものですが、同じ職場やチームのメンバー、重要な取引先相手であればそうはいきません。
むしろ、そんな人でさえも自分の味方に引き込んでしまうような人間関係を構築することが大切です。