「食事は見た目もとても大事。色は栄養素に直結しているので、栄養計算をしなくても、パッと見た時に彩が良ければある程度整っています」
例えば、パッと見て「茶色いものばかり」だと感じたら、それはビタミン類が不足しているサイン。そんな時は、色の濃い赤や緑の野菜を取り入れればOKだ。
「毎食バランスを考えると大変なので、『昨日は茶色いものが多かったから今日は緑の野菜を食べよう』など、1週間くらいの単位でバランスを取ろうとすればいいでしょう」
“あぶら”のバランスも大切
そしてもう一つ、吉谷さんが意識してほしいと話すのは、「あぶら(油・脂)」のバランスだ。
例えば、吉谷さんの提案する夕食のメニューは、必ず一食の中に肉料理と魚料理が入っている。

その理由は、肉は筋肉を作る良質なタンパク質を取ることができるが、肉の脂ばかりを取ると、血液がドロドロになり、さまざまな組織が炎症を起こすためだ。
「組織が炎症を起こすと、関節や筋肉に痛みが出ます。これは選手が一番嫌がること。身近な話でいえば、焼肉を食べた次の日に肌が荒れたり吹き出物が出来たりすることも炎症反応の一つです」
そこで、血液をサラサラにする効果があると言われる魚の脂を同じ食事に取り入れると、肉の脂に偏りすぎることを防いでくれるという。