北海道・札幌市の保育園やサイクリングロード近くの茂みで、相次いで猛毒植物とみられるバイカルハナウドが確認され、市の職員が慎重に探索を進めている。樹液に強い毒性があり、触れた後に日光に当たると激しい皮膚炎を引き起こす恐れがあるため、市は立ち入り禁止措置を取り点検を行う方針だ。
保育園も近くに…猛毒植物が繁殖
北海道・札幌市の住宅街で2日に撮影されたのは、公園や道路などでバインダーの写真を元に何かを探す市の職員の姿だ。
職員が探していたのは、緑に映える白い花だ。茎に目を向けると、トゲのような毛がびっしり生えているのがわかる。

実はこれは猛毒植物の「ジャイアント・ホグウィード」、日本名で「バイカルハナウド」とみられる植物だ。
取材班はバイカルハナウドのような植物が咲いていたとされる、札幌市・白石区のサイクリングロード近くの茂みまで向かった。

近くには保育園もあるが、園児も手が届くような道路脇の場所で咲いていた。
市内で複数確認…市は猛毒植物の調査を開始
これまで日本では確認されていなかったが、先週に札幌市にある北海道大学の敷地内で発見されていた。そして、2日に新たに札幌市内のサイクリングロードの近くでも見つかった。

猛毒を持つとみられる植物は、現場で大小40株ほど確認されている。樹液に強い毒性があり、触れた後に日光に当たると激しい皮膚炎を引き起こす恐れがある。
これまでに健康被害の報告はないというが、市は周辺を立ち入り禁止とし、今後は市内の道路や公園などを点検する方針だ。
市の職員は「もし怪しいなと思ったらむやみに近づかないで、不安だなと思ったら写真撮って問い合わせて頂けるのが一番安全かな」と市民に呼びかけている。
(「イット!」 7月3日放送より)
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