神奈川・座間市で1日、カモの家族とそれを狙うアライグマの緊迫する場面がカメラに捉えられた。水路から姿を現したアライグマとその子どもたちは、カモに鋭い視線を向けて接近。一方でカモたちは警戒し、親が子を守るように距離を取っていた。専門家は、アライグマはカモを食べる動物だと言いつつも「じゃれたくて見ていただけ」だと語っている。

カモの家族に忍び寄るアライグマ

神奈川・座間市で1日午後6時半頃、夕飯時に撮影されたのは優雅に泳ぐカモの家族だった。

カモに熱視線を送っていたのはアライグマ(視聴者提供)
カモに熱視線を送っていたのはアライグマ(視聴者提供)
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しかし、カメラを左に向けると、そこには水路から姿を見せたアライグマがいた。

撮影者はその様子を捉えつつも、「うそ!うそ!うそ!うそ!」「いやぁーすごーい…カモを狙っているよ」とこっそりと呟いていた。

さらにもう一匹、茂みからカモの家族に向けられる鋭い視線もみられた。

当時を振り返り撮影者は「(カモが)食べられないかな、大丈夫かなとハラハラだった。(カモを)洗いそうですよね」と語った。

アライグマと距離を取るように泳ぐカモたち(視聴者提供)
アライグマと距離を取るように泳ぐカモたち(視聴者提供)

撮影者が“やばいかも”と心配そうに見守る中、カモの家族は警戒するようにアライグマと距離を取ろうとしていた。

撮影者もその様子に気がつき、「(カモの)親が『危ないよ』って促してる…」と話していた。

いつの間にか増えていたアライグマ(視聴者提供)
いつの間にか増えていたアライグマ(視聴者提供)

一方で、アライグマはというと、仲間が増えていた。

撮影者によると「5匹のかわいいのが出てきて、本当にかわいいぬいぐるみがコロコロしてた。お母さん的には夕飯という感じだったのかな」と話した。

翌日も無事だったカモの家族

アライグマの子どもたちにとって、おなかいっぱいのごちそうになりそうだが、本当にカモを食べてしまうのか。

生物行動進化研究センターのパンク町田理事長は「はい食べますね。ただカモの方が全然早いですから、ほとんど捕まえることはできないんじゃないですか。食べたいというよりかはじゃれたくて見てるだけ」と語っている。

はたして、カモの親子の運命はどうなったのか。

翌日に確認されたカモの家族(視聴者提供)
翌日に確認されたカモの家族(視聴者提供)

翌日、撮影者が同じ場所を訪れてみると「無事でした。勢ぞろいして、同じ場所にいた」という。

また、もしカモを捕まえた場合、「アライグマ」の名前の通り、カモを洗うことはあるのか。パンク町田理事長は「洗わないです。野生はほぼ洗うことはないんですよ」と答えている。
(「イット!」 7月3日放送より)

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