9月10日の早朝、兵庫県養父市で撮影された映像。
この記事の画像(9枚)写っていたのはカメラに向かって近づいてくるクマ…その距離、わずか3m!
すると、突然、仁王立ち!後ずさりしながら、顔を右に、左に。仁王立ちをやめると再びこちらに近づいてくる!…
だが、動画はここで終了している。
撮影したのは地元の新聞配達員、長島敏行さん。あの日、何があったのか?話を聞いた。
配達のトラックに同乗させてもらい、現場に差しかかると…
クマと遭遇した長島敏行さん:
こう行きかけたところに、クマがここを横切りまして、まさにここなんですよ。
日々、住民たちが利用する道で遭遇したクマ…
クマと遭遇した長島敏行さん:
(見つけた時は)そんなに大きいとは思わなかったので、子グマだと思ってたんです。立ち上がるとさすがにね。向かってこられても嫌だなっていうところで。
撮影後、住民が外にいることが分かったため、すぐに声を掛けたという。
クマと遭遇した長島敏行さん:
そこにご主人がいらっしゃったので、車から降りて「そこにクマが出てます!」っていうことで話をして。
長島さんは配達が残っていたため現場を離れたが、その後、声をかけられた男性は恐ろしい体験をしたという。
クマを目撃した近隣住民:
僕が(見たとき)この辺ぐらい来たらマンホールがあるやろ。マンホールのとこまで出てきたの、クマが。
なんと再びクマが現れ、坂を下ってきたというのだ。
クマを目撃した近隣住民:
大声で叫んだら、わーっと逃げたよ。軒下の左を通って。10分か20分ぐらいしたら、また出てきたんよ。だから市役所と警察に僕が連絡したんよ。
幸いけが人は出なかったが、近くの民家の庭には、生々しい爪痕が残っていた。
住人に話を聞くと…
クマが逃げた先の住民:
(クマは)朝晩とかぱっと外出てばったり出くわすと、ちょっと襲われてしまったりする可能性があるんで。
「Mr.サンデー」スタッフ:
(クマよけの)鈴は今回の情報を受けてつけるようにした?
クマが逃げた先の住民:
そうですね。ちょっと怖いですね。
一体なぜクマは、民家が並ぶこの道まで出てきたのか?
「Mr.サンデー」スタッフ:
これは蜂の巣?
クマを目撃した近隣住民:
そうそう。来年にまた使うのよ。こうやって洗ってから乾かしたらもう下の倉庫に持って行く。
養蜂業を営んでいる男性の家の外には、蜂の巣箱が置かれていた。
クマを目撃した近隣住民:
私30年ちょっとやってるけど、一度も(クマは)来たことない。たまたまそこに出てきたときに(蜂蜜の)匂いがあったから食べようかっていう感じやね。
取材をすすめると、動画の撮影以前にも付近を徘徊していた痕跡が…動画撮影2日前に確認されたクマの足跡らしきものを捉えた写真だ。
住宅の玄関前から、道路を一直線に伸びている
今年、クマの餌となるドングリなど木の実が不作だという兵庫県。養父市では、今年80件を超えるクマの目撃情報があり、例年の4倍以上のペースだという。
現場付近では、市がおりを設置し、捕獲を試みているが、まだ捕獲には至っていない。
(「Mr.サンデー」9月15日放送より)