おもちゃに夢中な子どもたち。遊んでいる場所は、デスクが並ぶオフィスです。

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社員:
もしもし?お仕事していますか?
子ども:
お仕事してない! 

実は、台車で遊んだり走り回ったりと自由に過ごす子どもたちがいる場所は、フロア全体“保育所化”した会社なのです。

代表を務めるのは、桐渕真人(きりぶち・まさと)さん。乳幼児向けのおもちゃを製造しています。

桐渕真人さん:
社員が自分たちの子どもを連れてきても、全然大丈夫だよっていうような形。

誰も予告なく、いきなり子どもがやってきます。

桐渕さんは、おもちゃメーカーだからこそできる“子育て社員が働きやすい職場作り”に奮闘し、職場の様子をSNSでも発信しています。

子育て社員:
働きやすいです。会社に家族のことを応援してもらっている気持ちにもなれるので、すごくいいですよね。

こうした職場作りのきっかけのひとつとなったのが、深刻化している少子化問題です。

桐渕真人さん:
子どもを育てるっていうのが大変という印象が、過去に比べて大きくなっているから、少子化が進んでいるんじゃないかなと個人的に思っています。

20年以上、たくさんの子どもと触れ合いながらおもちゃ作りをしてきた桐渕さん。

“仕事をしながらでも楽しく子育てができる事を伝えたい”という思いから、子育てのポジティブなイメージを発信しています。

桐渕真人さん:
少子化という世界の先進国で起きているような問題を僕個人ですとか、一企業でできることってすごく少ないとは思うんですが、(子育ての)イメージみたいなところは、ポジティブに捉えてもらえるような働きかけができるんじゃないかなと思います。

子育てのポジティブなイメージをさらに広げるため、奮闘する桐渕さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」8月26日放送より)