海の恵みを肌で感じ、漁師の技を学ぶ。長崎県雲仙市の天洋丸が提供する「漁師体験」は、都会では味わえない貴重な体験だ。タコ壺漁を中心に、ロープワークや操船まで、本格的な漁師の仕事を体験できる。わずか3時間で、魚を触れなかった子供が生き生きとしたタコに触れられるようになる驚きの体験。その魅力に迫る。

タコ壺漁で海の神秘に触れる

天洋丸の漁師体験の目玉は、なんといってもタコ壺漁だ。参加者は実際の漁に同行し、海中に仕掛けられたタコ壺を引き上げる。「タコが入っているかどうかは、壺をあげてみるまでわかりません。その時のお楽しみです!」と天洋丸のスタッフは語る。運が良ければ、タコが入った壺を引き上げる瞬間の興奮を味わえる。

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タコ壺漁の醍醐味は、単にタコを捕まえることだけではない。海の生態系や漁師の知恵、そして自然との共生を肌で感じられることだ。体験を通じて、参加者は海の豊かさと漁業の重要性を実感することができる。

子供の成長を促す驚きの効果

漁師体験が持つ教育的効果も見逃せない。「タコを触れない子供がわずか3時間ほどで触れるようになったり、魚嫌いな子供が魚を触れるようになった」という驚きの報告も。自然との直接的な触れ合いが、子供たちの好奇心を刺激し、新たな一面を引き出すのだ。

体験の最後には、獲れたてのタコをその場で味わうこともできる。新鮮な海の幸を自分の手で獲り、調理して食べるという一連の過程は、食育の観点からも非常に価値がある。

多彩な体験で海の仕事を知る

タコ壺漁以外にも、天洋丸の漁師体験は多彩だ。ロープワークや操船体験など、漁師の仕事に欠かせない技術を学ぶことができる。「風や波がなければ操船体験もできる」とのことで、運が良ければ船の操縦まで体験できるかもしれない。

これらの体験を通じて、参加者は漁師という職業の奥深さや、海と共に生きることの意味を考えるきっかけを得られる。都会では得られない貴重な経験が、長崎県雲仙市の海で待っている。

体験料金は大人3000円、小中学生1500円(平日料金)と、家族で参加しやすい価格設定だ。

天候や海の状況によっては中止になることもあるが、そこも自然相手の仕事の醍醐味と言えるだろう。濡れても良い服装で、飲み物と帽子を忘れずに。海の風を感じながら、忘れられない思い出を作ってみてはいかがだろうか。

「天洋丸」漁師体験の料金や日時などのお問い合わせ、予約は「株式会社天洋丸」のFacebook、InstagramのDMから受け付けている。

(テレビ長崎)

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