うるおいを逃がさない!髪の乾かし方
髪を洗った後、中にはドライヤーの時間を短縮するために、タオルを巻いたまま長時間放置して自然乾燥…という人もいるかも知れないが、これはNG。キューティクルが開いた状態が長いとダメージが進むという。
では、パサパサ髪に効果的な乾かし方とは?
1)タオルで水気を吸い取る
濡れた髪はキューティクルが開いてダメージを受けやすい状態。やわらかいタオルで押さえて、水気をよくふき取ろう。
2)洗い流さないトリートメントをつける
クシで髪の絡まりをといてから、髪が太い&毛量が多い人はヘアオイル、それ以外はヘア美容液をつけて。栄養が行き渡り、ドライヤーの熱からガードしてくれるそうだ。

3)頭皮全体を乾かす
後頭部や外側の髪を持ち上げて、内側にドライヤーの風を当てて乾かす。頭皮をしっかり乾かすことで、うねりとにおいを防止することにつながる。

4)斜め45度と仕上げの冷風でつやつやに
髪表面をドライ。「ドライヤーは約20㎝離し、斜め45度上から当てて。最後は冷風にする
とキューティクルが引き締まり、ツヤ髪に」
※下から当てるのはNG 髪が絡まりパサパサに
下から風を当てると、上から下に向かってタケノコの皮のように重なり合っているキューティクルがめくれ上がり、ツヤが失われてしまう。

髪を乾かした後、寝る時にオススメなのはシルクの枕カバーだ。吸水力や放湿性に優れ、パサ髪ケアの強い味方なのだそう。「選ぶときは100%シルクのものを。摩擦を抑え、髪を傷めません」
読者がパサパサ髪脱出法にチャレンジ!
まとまりづらい髪に悩む読者に、余慶さん伝授のケアを1週間実践してもらった。
乾かす時の「斜め45度」を特に意識したというAさん(44)は、朝、髪が絡まず全然違う手触りに感動したといい、すぐに広がってしまった髪が、まとまりやすくなったという。

「シャンプー後、水分をふきとる&とかすのひと手間で、同じアイテムを使っているのにこれまでとは違う効果を実感。朝はよく髪が絡まっていましたが、指どおりなめらかになり、まとまりやすさは段違いに」(Aさん)
一方、シャワー前のブラッシングを特に意識したというBさん(50)は、いつもゴワついていた髪にツヤが出た。

「シャワー前のブラッシングのおかげか、普段よりシャンプーの泡立ちを感じました。乾燥した髪が広がり、まとまりづらさに悩んでいたのが、1週間でやわらかいツヤ髪に! 頭皮のべたつきやかゆみも改善されました」という。
次回は、今すぐパサパサ髪をなんとかしたい人に向けた10分で出来るスタイリング術と、パサパサ髪のギモンQ&Aをお伝えする。
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【余慶尚美】
毛髪診断士、ヘアケアリスト。的確でわかりやすいアドバイスが人気でTVや美容誌などで活躍。また、漢方美容や薬膳料理にも精通している。おもな著書に『髪トレ』(主婦の友社刊)。