暑い日が続き、無防備な髪はパサつきがち。急いでパサパサヘアをなんとかしたい…。そんなときはスタイリングがカギになる。たった10分で整うだけでなく、汗で崩れず若見えもかなえる方法を、生活情報誌「ESSE (エッセ)」 2024年9月号から一部抜粋・再編集して紹介する。
スタイリングでパサつかない長持ちヘアに
「紫外線ダメージを受けた髪が湿気や汗を吸って広がるため、夏はまとまりにくい傾向が。結果、パサついて見えるのです」と話すのは、ヘア&メイクアップアーティストの広瀬あつこさん。さらにそのパサついた髪が汗で顔にはりつくと、疲れて老けた印象に…!
「 いうことをきかなくなった髪は、スタイリング剤とドライヤーで整えてあげて。顔回りの髪のうねりを抑えるこのスタイリング法なら、汗をかいても崩れにくいので、長時間キレイをキープできますよ」(以下、広瀬さん)
“脱パサ髪”スタイリング5ステップ
スタイリングの基本は5ステップ。忙しい朝の時間帯でも10分で簡単にでき、しなやかな
ツヤ髪をキープできるという。
1)根元に頭皮用美容液(または水)をつける
紫外線の影響で薄毛になりやすい頭頂部を中心に、頭皮用美容液(または水)を塗布。「髪
の根元を湿らせることで、立て直しも簡単に」
2)浸透するようにマッサージをする
指の腹で頭皮をもみ上げるようにマッサージ。美容液をなじませると同時に、側頭部から顔
を引き上げることでリフトアップ効果も期待できる。血行が良くなる効果も!
3)ウォータータイプのトリートメントをつける
パサつきやすい髪の中間から毛先に、トリートメントウォーターをつけよう。パサつきを抑えると同時に、次に使うドライヤーの熱からガードすることが目的。
4)クセを伸ばしながら乾かす
顔回りのうねっている髪を軽く引っぱりながら、根元中心にドライヤーを。温風でクセをとったら冷風にきり替えて、スタイルを固定しよう。
5)額や首にパウダーをはたく
首や額に、汗や皮脂を吸着するフェイスパウダーをはたいて。顔回りの髪が額などにはりつかず、崩れも防げてサラサラをキープできるという。
読者がスタイリングを体験!
「年齢とともに髪が細くなったせいか、湿気が多い夏はうねりが出る」と話すのは、会社員で一児の母でもある下田いずみさん(45)。特に毛先が気になるそうで、「朝セットしても昼にはパサパサになることも…」
上記で紹介したダメージケアと保湿を重視したスタイリングを実践してもらうと、まとまりのいい髪に!「すぐできるから、大好きなダウンスタイルを楽しめます」と喜んでいた。
こんな時はどうする?“パサ髪”解消Q&A
広瀬さんと、毛髪診断士でへアリストの余慶尚美さんに、パサついた髪に悩む読者から寄せられたギモンにこたえてもらった。
Q:パサパサ髪を防止するために、アレンジでやってはいけないことは?
A:同じところを結んだり、分け目をつけるのはNG。
「暑いと、髪をまとめがち。ただ同じところで結ぶと、分け目ができて地肌がやけることも。分け目は時々変えて」(広瀬さん)
Q:シャンプーは毎日しない方が髪がパサつかないと聞いたけど本当?
A:汗でベタつく夏は毎日洗うのが正解!
「汗ばむ夏は、健やかな頭皮環境を保つ意味からも毎日洗って。なお、睡眠中に細胞が生まれ変わるためシャンプーは夜に」(余慶さん)
Q:夏終わり、抜け毛がひどくなっている気がします
A:8~10月は「抜け毛」の季節。
「自然脱毛が多い時季なので心配せず、髪にいい〝タンパク質を含む食品〞を食べて。抜け毛がひどいなら皮膚科で相談を」(余慶さん)
Q:出かけるときにパサパサ髪を予防する方法はありますか?
A:UV 機能つきのアイテムを取り入れて。
「最近は髪にも使えるUVスプレーが豊富。外出時に活用を」(余慶さん)。「分け目がある人は頭皮にもUVケアを」(広瀬さん)
Q:ヘアオイル、ヘアミルク、ヘアスプレー…大量のアイテムをどう選べばいい?
A:髪質となりたいスタイルで使い分けて。
「主にオイルは髪が太い人&束感を出したいとき、ヘアミルクは自然にまとめたいとき、スプレーは動きを出したいときに」(広瀬さん)
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【広瀬あつこ】
女優やモデルなどに頼りにされるヘア&メイクアップアーティスト。40~50代女性の悩みを簡単に解決できるわかりやすい指導法も人気。著書に『スマイルメイク』(世界文化社刊)