パリオリンピック・バスケットボール女子日本代表(世界ランキング9位)は29日、2021年の東京五輪決勝で敗れた絶対王者・アメリカ(同1位)と初戦で対戦し、76-102で黒星発進となった。

絶対王者アメリカが圧倒 次回ドイツ戦で日本“走り勝つシューター軍団”見せられるか

日本は第1クオーター、身長差11cm以上の体格差があるアメリカに積極的にプレッシャーをかけよく守り、外からのシュートも堅調に決め15-22の7点ビハインドに留める。続く第2クオーターは山本麻衣の3ポイント成功でスタートし、日本が得意とする3点シュートが炸裂。ディフェンスからオフェンスへの切り替えもよく、ガード陣のスピードもよく生かすが、点差を徐々に離され39-50に得点差が開き前半終了。

パリ五輪予選初戦の山本麻衣(29日、ピエール・モロワ競技場)
パリ五輪予選初戦の山本麻衣(29日、ピエール・モロワ競技場)
この記事の画像(7枚)

後半はなかなかシュートが入らない苦しい時間が続き、アメリカはシュートが入らない時もセカンドチャンスを着実に捉えて得点を決め、20点以上の差をつけて第3クオーターが終了。

高さの差だけでなく、日本のミスを捉えて走ってシュートを決める絶対王者アメリカは終始実力の高さを見せつけた。髙田真希がインサイドで2点シュートを重ねる着実さも光ったが、76-102で日本は黒星を喫した。

インサイドでのシュートを狙う髙田真希(29日、ピエール・モロワ競技場)
インサイドでのシュートを狙う髙田真希(29日、ピエール・モロワ競技場)

予選C組の初戦でいきなり絶対王者アメリカと対戦した日本だが、身長差の不利という宿命とは違う、「走ってシュートを決める」お株を奪われたシーンが多かった。王者の胸を借りた日本はこの経験を糧にできるか。決勝トーナメント進出をかけ、8月1日の第2戦でドイツ(同19位)と対戦する。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(7枚)
フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

プライムオンライン バスケ取材班
プライムオンライン バスケ取材班

2028年ロサンゼルスオリンピックに向かってますます熱く高まる“バスケットボールムーブメント”をお伝えしていきます。
バスケットボール日本代表を中心に選手・試合・会見・日本協会など独自に取材。男子Bリーグ、女子Wリーグもウォッチ。
現場取材やデータ分析など踏まえて独自の視点でお届けするバスケットボールマガジンです。