終業式を迎えた子どもたちは夏休みまっただ中。厳しい暑さが続く中、子どもたちは夏休みをどう過ごしているのか?鹿児島県内各地で取材すると、夏の楽しみや発見、学びのあれこれが見えてきた。
定番の「プール」「昆虫採集」
鹿児島市犬迫町にある、かごしま健康の森公園。夏季限定でオープンしている屋外プールには、水遊びを楽しむ多くの子どもたちの姿が見られる。
この記事の画像(13枚)7月24日の鹿児島市の最高気温は猛暑日一歩手前の34.6度。プールの水が子どもたちの癒やしだ。
中でも人気なのが2つのウォータースライダー。強い日差しの中、列を作って待つ子どもたち。水しぶきを上げながら勢いよく滑り、夏ならではの楽しみを味わっていた。
4歳の娘を連れて遊びに来た、埼玉県から帰省の男性は「気持ちいい。久しぶりのウォータースライダーはいい。娘は(ウォータースライダーが)初めてだったので、良い経験になった。よかった」と喜んでいた。
プールを出て公園内を見回してみると、暑さのせいか人の姿はまばら。
そんな中、子どたちが集まり「これノコギリクワガタでしょ」「コクワガタでしょ。ノコギリクワガタはもうちょっとアゴが長い」「いやでもこれ絶対ノコギリクワガタだ」と何やら話し込んでいる様子が…。
なんと見つけたのはクワガタ!。「カナブンがいっぱいいたからクワガタとかいるかなって探してた」という子どもたち。夏ならではの昆虫とのふれあいだ。
プールや自然を通して夏本番を満喫していた。
爽快な“涼”を求めて
鹿児島・霧島市の霧島神話の里公園で、人気を集めているのは遊覧リフト。
高低差が100メートル、標高680メートルの展望台まで上り下りするリフトには、猛暑の中、少しでも涼しい風を得ようと、観光客や子どもたちが利用していた。
利用客からは「涼しいです。気持ちいいです」「思ったより涼しいです。(気分は)最高です」などの声が聞かれ、顔をなでる涼やかな高原の風と、目の前に広がるダイナミックな風景に笑顔を浮かべていた。
霧島神話の里公園・高橋清貴支配人は「この涼を求めて景色とともに爽快なアトラクション、アクティビティーを楽しんでもらうのが(利用者が)増えている原因だと思う」と語る。
リフトで登り切った利用客の中には、スライダーで一気に斜面を滑り降りる人たちの姿も。大人から子どもまで、平地では体験できない高原ならではの涼み方を楽しんでいた。
涼しい室内で宿題に集中
涼しい室内では書道教室も。
地域とのつながりを深めようと枕崎市の県立枕崎高校で初めて企画された。
書道教室には地元の小学生25人が参加し、“先生役”は書道部の生徒2人が務めた。
子どもたちは夏休みの宿題としてそれぞれが選んだ手本を横に、神経を集中させながら筆を走らせた。
バランスのよいきれいな字が書けるよう、高校生も丁寧に指導、子どもたちはそのアドバイスをいかし、真剣な表情で仕上げの1枚に臨んでいた。
参加した児童は「自分の字が難しい」「長さを意識することを教えてもらった」と、苦戦しながらも良い体験ができたようだった。
“先生”を務めた枕崎高校書道部・小城紫衣菜部長は「きょう来て、一つの思い出として『頑張ったなあ』と思って帰ってもらえたら」と話した。
“酷暑”が続く2024年の夏休みはまだ序盤、それぞれ思い思いの夏休みを満喫していた。
(鹿児島テレビ)