しょうが焼きはタマネギが大事
1つ目は「しょうが焼き」。
夏に食べたい“がっつり飯”だが、赤石さんいわく「しょうが焼きはしょうがが良いのではなく、タマネギがポイント」。

「タマネギやニンニク、ニラといったアリシンという栄養素が含まれている食材も一緒に取り入れましょう。しょうが焼きをつくる際は、必ずタマネギも入れてください」
2つ目は豚肉を使ったスタミナ丼。そこに付け加えたい食材も、上記の理由から、タマネギやニンニク、ニラだ。
「アリシンが含まれている食材は、ビタミンB1の吸収率を10倍に上げてくれます。豚肉とアリシンを組み合わせて摂取することで、糖質をしっかりエネルギーに変えてくれて、夏バテしにくい体になるでしょう」

そして、3つ目は「マーボー豆腐」。
これもアリシンが含まれるニンニクやネギを使い、さらに豆腐が加わることでたんぱく質の摂取もできる。
ただ、食欲不振のときには、なるべく食べたくないと思う人もいるだろう。
しかし、赤石さんは「食べることで胃が活動を始めます。基本的にしっかり食事を取っている人は夏バテしていません。食べられなかったりして、食事の習慣が乱れてくるとバテてしまう。夏バテ予防としてはしっかり食べるということが大事です」と語る。
後編では、“胃バテ”を感じたら「カレー」がいち押しだという理由と秋に向けて取り組みたいことを紹介する。
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赤石定典
東京慈恵会医科大学附属病院栄養部に勤務。管理栄養士として、患者への栄養管理や栄養の重要性を広く伝えるために書籍監修、メディア出演にも関わる。