2024年1月に就航したばかりの中国国内初製造の大型クルーズ船が初めて熊本に寄港した。関係者を集めた見学会も開かれ、豪華客船の中にはレストランやバー、シアタールームにプールとまるで一つの町があるようだった。
15階建ての船内はまるで一つの町
くまモンポート八代に寄港したのは、2024年1月1日に就航した中国国内初製造の大型クルーズ船「アドラ・マジックシティ」だ。全長は300メートルを超え、近くで見てみると、まるでマンションのようだった。

13万トンを超えるこの船の乗客定員は5246人で、6月1日は約4500人の客を乗せて熊本に初めて寄港し、関係者による歓迎セレモニーが開かれた。セレモニーでは中村博生八代市長が「八代市、そして熊本県の食や観光を楽しんでほしい」と挨拶。クルーズ船会社との記念品交換が行われた。

15階建ての豪華客船の中には、レストランとバーが合わせて26もあり、免税店エリアには200以上のブランドが並ぶ。また、劇団のショーや映画の上映が毎日行われるというシアタールームも備わっている。そしてビールの醸造タンクもあり、船内でオリジナルビールを醸造し、乗客に提供している。
熊本のお目当ては食事に買い物
この他にも開放感のあるバルコニー、温水プールなどもあり、快適なクルージングを楽しむことができる。今回は、上海を出発して韓国の済州、そして熊本を巡る4泊5日のツアーだ。

乗客たちの熊本でのお目当てを聞くと「うどん、ラーメン、アイ・ライク・ジャパニーズ・スシ」や「ショッピングモールや庭園などに行くつもり」と話し、観光ガイドは「今(円安で)結構安い。みんな買い物に興味を持っている」と教えてくれた。

乗客たちは八代市内の他、熊本城なども観光し熊本の旅を満喫したようだ。
(テレビ熊本)