大谷選手の口座から26億円以上を不正送金した罪などに問われている水原一平被告が日本時間の15日未明、ロサンゼルスの連邦地方裁判所に出廷した。水原被告は黒のスーツに白いシャツの第1ボタンを開け、ノーネクタイ姿。その表情から読み取れる事はあるのか、心理分析家に映像を見てもらった。さらに、法廷でその様子を目撃した法廷画家は、意外な瞬間に気づいたと話す。

法廷画家「(無罪主張)発言直前に一瞬ためらったように」

水原被告が日本時間の15日未明、ロサンゼルスの連邦地方裁判所に出廷した。

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4月13日に出廷したときと比較すると、後頭部の髪が伸びた印象だ。

右の耳にかかる髪には白髪のようなものが見える。

この時の様子について心理分析家の清水建二氏は、「感情を抑制しても抑制しきれない感情というものが“微表情”という現象で出ることが知られている。重要な場でも感情が動いていない」と分析した。

記者からの「大谷選手とコンタクトは?」「この件は書籍化するんですか?」「ドキュメンタリー化するんですか?」と声をかけられても無言を貫く水原被告は、しっかりとした足取りで裁判所へ向かっていく。

報道陣の問いかけに反応せず裁判所に到着する水原被告
報道陣の問いかけに反応せず裁判所に到着する水原被告

報道陣の問いかけに反応せず裁判所に到着すると、一般の入口から弁護士と中へと入った水原被告。

ジャケットを脱ぎボディーチェックに備える水原被告 シャツの裾が出ている
ジャケットを脱ぎボディーチェックに備える水原被告 シャツの裾が出ている

係員に促されジャケットを脱ぐと、ボディーチェックに備えるためか、シャツの裾が出ているのが分かる。

法廷では罪状認否が行われ、形式上「無罪」を主張し、5分程度で終了した。

法廷でスケッチをした法廷画家のモナ・エドワーズさんは法廷内での水原被告の様子について、「感情を表に出していなかった。(無罪を主張する)発言の直前に一瞬ためらったように思います」と振り返った。

心理分析家「防衛本能が働いて…」

罪状認否終了後、法廷の外に出てきた水原被告。
再び報道陣がカメラを向けたが、水原被告は無言でメディアの前を通っていき、一切表情を変えず、車に乗り込んで行った。

この様子を見た心理分析家の清水建二氏は「人間というのは『重要だ』と感じるとき、(感情が)表情に出るが、表情に出ないのは、既定路線で感情を動かす必要がないというか、『もう決まってるから反省も何も(ない)』と思っているかもしれない。自分の心が壊れてしまうといった意味で、防衛本能が働いて、『考えるのをやめよう』と思ったかもしれない」と指摘する。

法廷から出てきた時も報道陣に囲まれた水原被告
法廷から出てきた時も報道陣に囲まれた水原被告

今回は形式上「無罪だ」と述べた水原被告。今後1~2週間以内に行われるという次回では権限のある裁判官に変わるため、罪を認める答弁に変更する見通しだ。
(「イット!」 5月15日放送より)

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