「ぼくらの七日間戦争」をはじめとする「ぼくら」シリーズで知られる作家の宗田理氏が亡くなった事がわかった。95歳だった。株式会社KADOKAWAが伝えた。
1985年に発売された「ぼくらの七日間戦争」は、中学生たちが廃工場に立てこもって教師や親たちに反旗を翻すストーリーで大ヒット。1988年には宮沢りえさんが主演して映画化もされた。
KADOKAWAによると、「ぼくら」シリーズの累計部数は2000万部を超えるという。
KADOKAWAは、「1979年のデビューからずっと、90歳を過ぎてからもなお新作を精力的に執筆されました。45年間の作家生活のなかで常に子どもたちを応援する姿勢を変えず、またご自身の体験から、戦争への反対を表明してこられました。穏やかで明るいお人柄と、優しい笑顔が偲ばれます。宗田理さんの長きにわたる作家活動に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。」とコメントしている。
SNSには、「小説って媒体に初めて触れて読んだのがぼくらの七日間戦争だった」「中学の時に読んだぼくらの七日間戦争がめちゃくちゃ面白くて、学校にあったシリーズ全部読んだくらい本当に大好きな話だった」など、当時「ぼくら」の登場人物と同年代だったとみられる人から、作品を懐かしむ声が相次いだ。
印象的な登場人物の名前を挙げて、「菊池やカッキーに安永の隣に私も居るように読みふけってました」という書き込みもあった。
「ぼくらの七日間戦争大好きでした…成長した娘たちに薦めて2世代で楽しませていただきました」「親の言いなりだった子供達が親や教師を手玉に取ってあれやこれやしたりのが衝撃的だった」「『ぼくらの七日間戦争』を読んで、それまでの児童書のイメージが変わったような気がします」
また映画についても、「小さい頃から『ぼくらのシリーズ』は家にあって実写版ぼくらの七日間戦争は名作でした」「ほとんどのセリフを覚えるほど大好きな映画でした」「TM NETWORKのSEVEN DAYS WARも名曲」との書き込みも相次いだ。
筆者も小中学校時代にシリーズを何度も読みふけったファンの一人だ。
宗田理先生、ありがとうございました。ご冥福をお祈り致します。