秋田・湯沢市で40年続いた老舗ヘアサロンを引き継いだ男性がいる。アパレル店での勤務経験を生かし、新たなスタイルのヘアサロン開業に向けて奮闘する男性の思いに迫る。

身内以外の第三者へ承継「非常に有効」

2024年1月、湯沢市の老舗ヘアサロンが40年の歴史に幕を下ろした。店の事業はある男性に引き継がれ、新たなスタートを切る。

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市内で起業支援などを手掛ける「ゆざわ-Biz」を訪れたのは、高橋貴大さんだ。湯沢市出身の高橋さんは、これまでヘアサロンやアパレル店で経験を積んできた。ゆざわ-Bizを訪れたのは、湯沢市で店を開きたいからだ。

同じころ、ヘアサロンの前のオーナーが「事業を誰かに引き継ぎたい」と考えていた。

高橋貴大さん:
長くアパレル業界にいたので、自分が持っていた免許を生かして、ヘアカットと一緒だったらやっていけると思い決意した。自分としては一から起業しようと思っていたが、前オーナーが優しく、立地も良かったのでやってみようと思い契約した

ゆざわ-Biz・藤田敬太センター長:
商店街でも、店の後継ぎがいなくてシャッターを閉めるケースが増えている。身内だけじゃなく、身内以外の第三者が事業を承継するという選択肢は非常に有効。

ゆざわ-Biz 藤田敬太センター長
ゆざわ-Biz 藤田敬太センター長

ゆざわ-Biz・藤田敬太センター長:
創業する人も、創業するとなると客をゼロからつけないといけない。既存の店舗を承継することによって、客もついた状態ですごくリスクが少ないので、今回、第三者承継が成功したことはすごく良いことだと思う

老舗ヘアサロンの第2章「自分の部屋のように」

3月19日、店を訪れると、開業に向けた準備を進める高橋さんの姿があった。

高橋貴大さん
高橋貴大さん

高橋貴大さん:
ついに始まるんだという感じ。店として形になると「いよいよだな」とうれしい気持ちになる

高橋さんは、前の店で使われていた椅子やラックなどを譲り受けていて、新しさの中にも“引き継いだ証”がしっかりと感じられる。

新しい店のコンセプトは「洋服に合うヘアスタイルの提案」。一角に洋服のコーナーを設け、販売する予定だ。

高橋貴大さん:
髪を切るタイミングは休日だったり、仕事帰りだったりすると思うが、うちは店に洋服も置くので、髪をカットしない時も遊びに来られるような店にできたらなと思う。店名を“room”としたのは、自分の部屋のように過ごしてほしいという思いがあったから。リラックスするけどわくわくする店にしていきたい

3月末、店の“第2章”が始まる。

(秋田テレビ)

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