料理の手間を減らしながらも、おいしさと栄養を追求することは、子育て世帯の永遠のテーマ。そんなニーズにこたえるように、市場にはさまざまな調理家電が出ている。 

みなさんも何かしら購入した経験があると思うが、手入れが面倒だったり、あまり出番がなかったりで、結局しまいっぱなしになっているという人も多いだろう。 

本当に使えるキッチン家電はどれなのだろうか?家電ライターの田中真紀子さんに3つのおすすめを聞いた。 

【1】7役こなす「カプセルカッター ボンヌ」 

フードプロセッサーは、みじん切りなどの際に便利だが、後片付けが面倒だったり、出し入れするのが手間だったりで、結局使っていないという人もいるのではないだろうか。

そんな人に田中さんがおすすめするのが、ウィナーズの家電シリーズ・レコルトの「カプセルカッター ボンヌ」(税込7150円)だ。 

カプセルカッターボンヌ カーマインレッド(画像提供:ウィナーズ)
カプセルカッターボンヌ カーマインレッド(画像提供:ウィナーズ)
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「カプセルカッター ボンヌ」は、くびれのあるデザインが印象的なフードプロセッサーだ。使い方は、ひと口大に切った食材をカップに入れ、その上に本体をセットしたら、本体上部のプッシュボタンを押すだけ。

大きさは幅約12.4×奥行約11.7×高さ約23.4cmでキッチンのちょっとした場所に置いても場所を取らないので、出し入れもしやすい。 

「構造がシンプルでお手入れがとてもラク。しかもコンパクトで取り出しやすいので、使用頻度がすごく上がりました。みじん切りくらいは自分でやらなくてもいいんじゃないかと思うようになりました」(以下、田中真紀子さん) 

洗いやすくお手入れもラク(画像提供:ウィナーズ)
洗いやすくお手入れもラク(画像提供:ウィナーズ)

付け替え可能なブレードとプレートを駆使して、刻む・混ぜる・練る・つぶす・砕く・おろす・泡立てる、の7役を一台でまかなうことができる。 

手間のかかる大根おろしや、うらごし、離乳食作りも簡単に。まとめて作り、冷凍して保存することもできる。 

田中さんは、鶏肉や牛肉のひき肉作りに活用しているという。 

「ひき肉は、ひきたてがいちばんおいしいんですよね。脂を除けばカロリーも抑えることができるのもいいです」 

カラーは、ハニーイエロー・カーマインレッド・クリームホワイト・ペールグリーン(数量限定)の4色展開で、好みの色が選べるのもうれしい。 

【2】スープが簡単に「自動調理ポット」 

次に紹介するのは、田中さんがほぼ毎日使っているというレコルトの自動調理ポット(1万3200円)。見た目はポットのようで、サイズは幅約16.5×奥行約12.0×高さ約23.3cm。

自動調理ポット(画像提供:ウィナーズ)
自動調理ポット(画像提供:ウィナーズ)

「朝、忙しすぎて朝食なんか準備できない!というときでも、とりあえず野菜をザクザク切って自動調理ポットにバンバン入れて、牛乳と調味料を入れてスイッチを入れると30分くらいでおいしいスープが出来上がるんです」 

使い方は、素材をおおまかに刻んで投入し、スイッチを入れて放っておくだけ。すると、自動調理ポットが野菜をこまかく刻んだり、加熱して煮込んだり、撹拌するという仕組みになっている。火も鍋も不要だ。

鍋で作る場合と比較すると、ゆでてミキサーで粉砕し、また鍋に戻して味付けする手間がなくなり、洗い物も少なくなる。 

野菜を刻んで自動調理ポットに投入(画像提供:ウィナーズ)
野菜を刻んで自動調理ポットに投入(画像提供:ウィナーズ)

5種類の調理モードが選べ、ポタージュのようななめらかなスープから、ミネストローネのように野菜の食感を残したものまでできる。いろいろな野菜を手軽に取ることができるのが魅力だ。 

ちなみに、田中さんが作ってみてヒットだったのは余ったダイコンを使って作ったポタージュとのこと。  

「スープなら不足しがちな野菜を手軽に取れるし、ちょっとだけ余ってしまった野菜でもおいしく無駄なく食べることができるのも優れた点だと思います」 

【3】調理トーストも!アラジンのトースター 

田中さんは、ラクして日々の食事のグレードを上げたければ、最新トースターの導入を検討してみるのも手だと話す。  

「最近のトースターは、食パンだけでなく、フランスパン、クロワッサン、調理パンなど、パンの種類ごとにおいしさを引き出すモードが搭載されていて、外側はカリッと、中はふわふわの熱々に、これまでトースターでも電子レンジでもできなかったことが実現できるようになっています。揚げ物系のお惣菜の温めなおしもおいしくできるんです」 

なかでも田中さんは今、日本エー・アイ・シーのアラジン「グラファイト グリル&トースター(フラッグシップモデル)」(税込3万9000円)が気に入っているとのこと。 

グラファイト グリル&トースター フラッグシップモデル 4枚焼き(画像提供:日本エー・アイ・シー)
グラファイト グリル&トースター フラッグシップモデル 4枚焼き(画像提供:日本エー・アイ・シー)

このトースターには、特許技術「遠赤グラファイト」が搭載されており、0.2秒で発熱し、高温の庫内で一気に焼き上げることで、外はカリッと、中は水分を残してモチモチのトーストに仕上げることができるという。 

焼き色は5段階で調節でき、好みの焼き加減を何度でも再現することができる。また、焼き直しをする「リベイクメニュー」や、冷凍で成形されたクロワッサンなどを冷凍のまま焼ける「生地焼成メニュー」もある。 

付属のグリルパンを使えば、グリルチキンや焼き魚、カレーやシチューを作ることも。さらに、付属の炊飯釜を使って炊飯もできるというマルチな使い方が可能だ。 

調理の一例(画像提供:日本エー・アイ・シー)
調理の一例(画像提供:日本エー・アイ・シー)

田中さんがよく使うのは、調理トーストメニュー。 

「このメニューでは、生卵をパンの上に載せて焼けばエッグトーストの出来上がり。ほかにも、チーズ、アスパラ、ベーコンなど好みの食材を載せて簡単に調理トーストができるので、忙しい朝、子どもに栄養のあるものを食べさせたい時にぴったりです」 

ほかにも、買ってきたパンや冷めてしまった揚げ物をアツアツ、さっくりに温め直すことに特化したバルミューダの「ReBaker」(税込2万4200円~)や、2種類の赤外線とセンサーで冷凍の総菜パンも“焼きたて”の状態を再現するというツインバードの「匠ブランジェトースター」(税込2万5800円)など、各メーカーから高機能トースターが登場しているとのこと。性能やデザインなどをよく比較して選んでほしい。 

毎日の食事の準備をちょっとラクにして、おいしさもグレードアップさせてくれるキッチン家電は、新生活の心強いお助けアイテムになってくれるかもしれない。 
 

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田中真紀子
家電ライター。早稲田大学卒業後、大手損害保険会社、地域情報誌を経て2003年にフリーライターとして独立。子育てと家事、仕事の両立に悩む中、取材を通して家電の魅力に目覚め、以来家電専門の道に進む。日々多忙なため、常時200を超える最新家電に囲まれながら、手をかけずに家事がこなせる家電探しと使いこなしを探求している。雑誌やWebでの記事執筆・監修は年間300本以上で、テレビ・ラジオ出演も多数。

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