「551蓬莱」の豚まんに異物が混入していた問題で、運営会社の「蓬莱」が18日から豚まんの販売を再開した。 大阪・難波の戎橋筋商店街にある551蓬莱本店の前には、午前10時の開店前から行列ができた。

本店前に行列 午前9時50分ごろ撮影 大阪・中央区 
本店前に行列 午前9時50分ごろ撮影 大阪・中央区 
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【動画】「551蓬莱」豚まん販売再開 31万個の豚まんを異物混入で自主回収・返金 健康被害なし

■豚まんの具に樹脂が混入 樹脂は玉ねぎ洗浄・カット機械の水はね防止カバー

職人による手包み「豚まん」 18日午前10時ごろ撮影
職人による手包み「豚まん」 18日午前10時ごろ撮影

「蓬莱」によると16日、大阪市浪速区の工場で、豚まんの具に透明の樹脂のようなものが混入しているのを従業員が発見。その後の調査で、具の玉ねぎを洗浄・カットする機械の、水はね防止カバーの樹脂が混入したことが分かり、豚まんの販売を停止。17日一時再開したが、大阪市内の店舗で再び樹脂の混入が見つかり販売をとりやめていた。

樹脂混入の原因については、工場の清掃が甘かったことが考えられるものの、確実な原因は分かっていないということだ。

■一部店舗を除き「豚まん」の販売再開

「豚まん」を手に笑顔の観光客
「豚まん」を手に笑顔の観光客

蓬莱は・工場の清掃や、疑われる材料の廃棄、確認を済ませたということで、一部店舗(うめだ阪急本店、千里阪急店、西宮阪急店、川西阪急店、神戸阪急店、梅田阪神店、梅田阪神バル横丁店、尼崎阪神店、西宮阪神店)を除き、商品が届き、準備が整った店舗については、豚まんの販売を再開している。

大阪・難波の551蓬莱本店では、福岡県から大阪に観光に来た男性が、購入した豚まんを頬張りながら「おいしいです。最高です」と笑顔で語った。また、大阪在住の客は「3日目やから大丈夫かなぁと。人もたくさん買いにくるから」と話した。

■自主回収と返金対応を実施

豚まんを本店のある戎橋筋商店街で頬張る客
豚まんを本店のある戎橋筋商店街で頬張る客

蓬莱によると今のところ健康被害は確認されておらず、樹脂を誤って食べた場合も吸収されずに体外に排出されるため、健康被害はないと考えられるということだが、蓬莱は16日と17日に製造された「豚まん」と「チルド豚まん」約31万個(16日製造販売分約19万6639個と17日製造販売分11万6810個)の自主回収と返金対応を行っている。

下記住所に料金着払いで該当商品を返送すると、製品代金を返金するということだ。
■該当商品:2024年3月16日製造の「豚まん」「チルド豚まん」
 ■送付先:〒556-0022大阪市浪速区桜川4丁目2番5号「株式会社551蓬莱品質管理室宛」
 ■問い合わせ先:551蓬莱品質管理室(06-6567ー0551)

「豚まん」を包む職人 551蓬莱本店 大阪・難波 午前10時ごろ
「豚まん」を包む職人 551蓬莱本店 大阪・難波 午前10時ごろ

蓬莱は、「お客様には多大なるご迷惑とご心配をお掛けいたしますことを深くお詫び申し上げます。 今後このような事態が発生することのないよう、一層の管理体制の強化に努め、万全を尽くす所存でございます。ご理解賜りますようお願い申し上げます」とコメントしている。

関西テレビ
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