パラトライアスロンの宇田秀生選手、33歳(NTT東日本・NTT西日本)。

結婚してわずか5日後の2013年5月、仕事中の事故で右腕を失った。

できないことが次々と出てくることで不安に駆られる中、宇田選手を側で支えてくれたのは妻の亜紀さんだった。

「ケガをしたときにお腹に子どもがいて、いろんな不安が頭の中に描かれて落ち込むんですけど、妻が『なんとかなるよ』という感じで毎日看病してくれました」と当時を振り返った。

変わってしまった自分に対して、変わらず接してくれた家族の存在。それは新たな人生の目標を見つけるきっかけも与えてくれたという。

宇田選手は「パラリンピックを意識したのは、ケガをして入院しているときです。健常者はパラリンピックに出られませんが、出られるチャンス大ありだよなと思って」と明かし、前へと進み始めた。

そして、リハビリで始めた水泳がきっかけになり、トライアスロンにも挑戦する。

当初はリハビリの延長だったが、2レース目に出場した2015年のアジア選手権で優勝。このとき、事故からまだ2年しか経っていなかった。

パラトライアスロンは、スイム(0.75キロ)、バイク(20キロ)、ラン(5キロ)の3種目を連続で行い、順位を競う。そのため、練習方法も練習量も他の競技と比べて多くなる。

厳しい練習を乗り越える、宇田選手の原動力は「家族の力」。

「子どもに『カッコイイ!』と言ってもらえるのが一番うれしい」と笑顔を見せる宇田選手は、来年の東京パラリンピックで世界の頂点を狙っている。「表彰台に上がって最高に目立つイメージはできています」と意気込んだ。

(「パラ★DO!」毎週土曜、15時25分~※関東ローカル)
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