パラ水泳・富田宇宙(うちゅう)選手、31歳(日体大大学院/EY Japan)。

高校2年生のとき、視野が狭くなる網膜色素変性症を発症。3歳から続けていた競泳を一旦、断念したが、大学を卒業し就職後にパラ水泳を開始した。

2019年の世界選手権は、400メートル自由形と100メートルバタフライの2種目で銀メダルを獲得。しかし、新型コロナウイルスの影響でナショナルトレーニングセンター(NTC)が閉館したことで東京の練習拠点を失い、熊本の実家へ戻った。

そして、実家の庭にプールを設置して、5月の頭から泳ぎ始めたという。

その孤独なトレーニング中、名曲『上を向いて歩こう』と自分の姿を重ね合わせたという。

思い浮かべた歌詞は「上を向いて泳ごう、頭をぶつけないように、泣きながら泳ぐ、一人ぽっちの庭」。歌詞に込めた思いを富田選手は「当たり前のおかしさに目を向けてほしいし、ポジティブに前を向いて上を向いてやっているところをお伝えできれば」と明かした。

一人ぼっちの苦境を乗り越え、地元・熊本のプールが再開され、6月からは地元の高校生たちと練習を開始。6月下旬には東京に戻り、個人合宿を再開するなど、東京大会で大幅な記録更新を狙うための準備を始めた。

富田選手は東京パラリンピックに向けて「自分の成長をしっかりタイムという形で発揮して、金メダルでみなさんに何か良い印象を与えられたら一番いい」と語った。

(「パラ★DO!」毎週土曜、15時25分~※関東ローカル)
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