生きた鶏を解体し、食の裏側について考えるワークショップを開催している、NPO法人「MOTTAI」の代表理事・菅田悠介さん。
「大学1年生の夏に、カモを自分の手で捕って解体して食べる経験をしたことで、食べ物にはもともと命があることを現場で見て腑に落ちました。
こうした経験を通じて、“食べ残し”は食料廃棄問題を考える糸口に繋がると感じています」
食べ残しを“自分ごと化”
食の裏側にある大切なことに気付いた菅田さんは、狩猟免許を取り、2020年にNPO法人MOTTAIを設立した。
この記事の画像(7枚)神奈川県小田原市の古民家で、仲間と共同生活をしながら生きた鶏を解体し、食の尊さについて考えるワークショップを開催している。
自分の手で命をいただき、自分の手で食べ物にしていく。
参加者は鶏の羽を取り除き、包丁を使って解体することで、胸肉やささみ肉、さらにはお腹の中にある、まだ殻がついていない卵も取り出していく。
まさに命と食の尊さを肌で感じる時間だ。
鶏の解体を体験した女性は「感謝して食べないといけないなという気持ちの変化がありました」と話す。
また、廃棄されそうな食材でカレーや鍋などを作る料理会「モッタイNight!!」も開催。
無駄なく美味しく食を楽しめる集まりだ。
菅田さんは「食べ物は動物の命であり、生産者が時間や手間暇をかけて育てていることを知ることで、食べ残しを“自分ごと化”する環境作りをしていきたいです」と語る。
NPO法人MOTTAI
https://www.npo-mottai.org
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