自民党の政治資金問題をめぐり、衆議院の政治倫理審査会の開催見通しのめどが立たない中、岸田首相が自ら政倫審にテレビ入りの「完全公開」で出席する考えを表明した。

最新情報を、フジテレビ政治部・福井慶仁記者が国会からお伝えする。

急きょ記者団の取材に応じた岸田首相だが、膠着(こうちゃく)状態が続き批判が高まる中、新たな決断をした形で、首相周辺は「自ら先頭に立つことで状況を打開したい」と狙いを話している。

政倫審に自ら「完全公開」で出席する考えを示した岸田首相
政倫審に自ら「完全公開」で出席する考えを示した岸田首相
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岸田首相は、「自民党総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」と話した。

岸田首相はこのうえで、政倫審への完全公開での出席を拒否している安倍派幹部ら5人を念頭に、「志ある議員に政倫審はじめ、あらゆる場において説明責任を果たしてもらうことを期待したい」と強調した。

立憲・安住国対委員長「出席を拒むものではない」
立憲・安住国対委員長「出席を拒むものではない」

これに対し、立憲民主党の安住国対委員長は午前11時過ぎ、「(首相の出席は)拒むものでありません」、「お昼に野党に集まってもらって、事態が大きく動いたので対応を検討していきたい」と話した。

与野党幹部らが協議
与野党幹部らが協議

一方、これを受け、国会では先ほどから与野党の幹部が断続的に集まり協議を行っていて、急転直下、政倫審の開催に向け大きく動くかどうか、あわただしい状況となっている。

“安倍派”5人の「完全公開」出席が焦点
“安倍派”5人の「完全公開」出席が焦点

岸田首相の表明により、今後は5人が完全公開での出席を決断するかが焦点となる。

こうした中、政倫審への出席が当初話し合われていた議員の1人は、「首相が出席するならば、自分は出席しないでよい」との考えを示すなど、5人をめぐる出席については野党との駆け引きが続きそう。
(「Live News days」2月28日放送より)

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