長野県佐久市の32歳の男が、車ではねた男性を山林に遺棄した事件の続報。検察は1月22日、過失運転致傷やひき逃げなどの罪で男を起訴した。男性の死亡の経緯などについても、さらに捜査するとしている。
過失運転致傷やひき逃げ等の罪で起訴
過失運転致傷やひき逃げなどの罪で起訴されたのは、佐久市の会社員・佐藤英伸被告32歳。
起訴状などによると、佐藤被告は12月10日午前4時過ぎ、佐久市岩村田の県道で安全を十分に確認しないまま、時速72キロの速さで車を運転し、道路を横断していた男性(当時85歳)に衝突させ、多発性外傷を負わせたとされている。

事故後、約30キロ離れた山林に…
また、事故の後、直ちに男性を救護せず、警察にも報告しなかったとされている。
検察は認否を明らかにしていない。
佐藤被告は、事故の後、男性を車に乗せて自宅まで運び、さらに車を乗り換えて約30キロ離れた長和町の山林まで運び、男性を遺棄した疑いで逮捕されている。

生きたまま山林に遺棄された可能性も
男性は山林で遺体で発見された。死因は「凍死」とみられ、生きたまま山林に遺棄された可能性があるという。
捜査関係者によると、佐藤被告は、男性を運ぶ際、「いびきをかいていた」という趣旨の供述もしていて、男性を遺棄する前に生存を認識していた可能性もあるという。
検察は、山林への遺棄や男性の死亡の経緯についても、「鋭意捜査していく」としている。

(長野放送)