天皇皇后両陛下は、奈良の正倉院を代表する宝物の「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」の精巧な模造品を鑑賞された。

長女・愛子さまの就職内定の発表から一夜明け、両陛下は23日午後4時半過ぎ、明治神宮にある美術館を訪問された。

正倉院の宝物を代表する「螺鈿紫檀五絃琵琶」は、聖武天皇が愛用した品で、世界に現存する唯一の五弦琵琶として知られている。

1300年前の当時の技術を継承するため、宮内庁が8年間かけて完成させた精巧な模造品を両陛下は初めて鑑賞し、螺鈿細工について「夜光貝(やこうがい)はどの部分に使うんですか」などと質問を重ねられた。

弦の部分には上皇后さまが育てられた蚕の糸が使われ、紫檀(したん)など手に入りづらい素材で作られたことなどの説明に熱心に耳を傾け、両陛下は帰り際、「素晴らしい展示で感激いたしました」と感想を述べられた。

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