死者が200人を超えるなど、甚大な被害が出ている能登半島地震。40年以上、北陸地方の地震を研究する専門家は、石川県の周辺自治体でも大地震の恐れがあると指摘する。福井では「鯖江市」と「敦賀市」での地震に注視している。

“最大級”の群発地震 断層が動く恐れ

福井高専の岡本拓夫教授は40年前から能登半島に独自の地震観測点を設置するなど、北陸地方の地震を専門に研究している。今回の地震はこれまで続いてきた群発地震で「最大級」だと話す。

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福井高専・岡本拓夫教授:
(能登半島では)3年ほど前から群発地震が起きていたが、原因は地下深くから流体が上がり、それが既存の断層を刺激していた。今回の地震はその活動の中で最大級だと思う。

能登半島地震 被災地の様子
能登半島地震 被災地の様子

岡本教授によると、今回の地震により周辺の断層も動いた可能性を指摘し、隣の福井も地震に警戒する必要があると注意を促した。

福井高専・岡本拓夫教授:
2011年の東日本大震災の時は誘発地震が多数の場所で起こった。大きい地震があると、その周りの断層の引き金が引かれる。断層が動く恐れがあるので注視していかなければならない。

地震がない場所は“チャージ”されている

最後に福井県内でも、長年地震が起きていない「鯖江市」と「敦賀市」で、特に地震の可能性があると呼び掛けた。

福井高専・岡本拓夫教授:
僕らは空白域と呼んでいるが、何も地震がないということはチャージですよね。エネルギーをため込んでいる途中か、放出する直前に近いかもしれない。そういうところに網を張っていて、鯖江市もその一つ。そして敦賀。だから注意深くみていかなくてはいけない。

能登半島地震 被災地の様子
能登半島地震 被災地の様子

福井では1948年にマグニチュード7.1、当時最大震度6の「福井地震」があった。震源地は福井北部の平野で3,700人余りが死亡した。
福井市では戦後復興期で建物の耐震性が低く、8割近くが全壊したとされる。ただその後の70年余りにわたり、この規模の地震は発生していない。

(福井テレビ)

福井テレビ
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