東京・世田谷区で中国人の男が24歳の女性をナイフで殺害したとみられる事件で、FNNは犯行直前の映像を独自入手した。そこに映し出されていたのは、女性を探しているかのような男の姿だった。

同じ場所を行ったり来たり…女性を待ち伏せ

犯行直前の現場近くの防犯カメラがとらえていたのは、女性を待ち伏せする男の姿だ。

被害女性宅近くの道をウロウロする人物
被害女性宅近くの道をウロウロする人物
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深夜の住宅街をゆっくりと歩く男は、目の前の道を何度も往復。

駐車場の裏に立っていたところで、自転車に乗った人物が近くを通ると、その後を追うように走って行った。この自転車の人物が、被害者である24歳の女性とみられている。

防犯カメラに映っていたのは、中国人の王雷容疑者(29)。王容疑者は、東京・世田谷区のマンション敷地内で11月28日深夜、過去に交際していた女性の胸などを複数回にわたり刺したとされている。

女性はその後、搬送先の病院で死亡が確認された。

取り押さえられた男は「落ち着いた感じ」

事件があったのは、東京・世田谷区のマンション敷地内。

事件直後、女性の叫び声を聞いて現場の駐車場に向かい、王容疑者を取り押さえたという男性はこう振り返る。

「何かと思ったらその次の瞬間、女性の『助けて』って言う声が聞こえたので、慌てて駆け寄って無我夢中だったので詳細覚えてないんですけど、男性を捕まえて女性逃がしてっていう感じ」

男性に取り押さえられた王容疑者は、落ち着いた様子だったという。

「動揺というか落ち着いた感じでした。『やってしまった』みたいな。中国の方で実家に電話したのか、メッセージを普通に肉声で残していました」

警察が駆けつけるまでの間、王容疑者は女性との関係について男性に話したという。

警察官に連行される様子も…

防犯カメラは、王容疑者が警察官に連行されていく様子も捉えていた。

複数の警察官の間に王容疑者の白っぽい服が見える。
複数の警察官の間に王容疑者の白っぽい服が見える。

複数の警察官の間に王容疑者の白っぽい服が見え、パトカーが止まっている方向に歩いていくのが分かる。

過去に2人は交際していて、警視庁は7月以降、女性に対する王容疑者の暴力を把握し、指導していた。女性は「逆上させたくないのでやりとりを続けている」などと話し、連絡をとりつづけていたとみられる。

警視庁によると、王容疑者は「彼女の帰りを待っていた。頭の中がいっぱいになり、目の前にいる彼女を刺してしまった」と話し、容疑を認めているという。

警視庁は王容疑者が犯行に至った動機など、詳しい経緯を調べている。
(「イット!」 11月30日放送より)

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