11月12日に行われた東日本女子駅伝で10大会ぶりの入賞を果たした新潟代表チーム。この成績に貢献したのが高校生の選手たちだ。陸上・中長距離界期待の高校生を取材した。

橋本和叶選手 23年ぶりに県高校記録更新!

11月12日、福島県で行われた東日本女子駅伝で花の1区を任されたのが、新潟明訓高校2年の橋本和叶選手だ。

橋本和叶 選手
橋本和叶 選手
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橋本選手は、このレースについてこう振り返った。

「新潟県代表で1区を走るのはすごく緊張していたが、高校生だけじゃないレースで大学生とか実業団の方にも勝てたので、それもまた一つ自信になった」

橋本選手は、大学生や社会人もいる中で区間7位の好走を見せた。

そんな橋本選手は、駅伝シーズン前の今年9月には3000mで県高校記録を23年ぶりに塗り替える9分14秒10をマークした県陸上界注目のランナーだ。

3000mの県高校記録を更新
3000mの県高校記録を更新

新潟明訓高校陸上部の村山知之長距離コーチは、橋本選手の強さについて「レースで1回も失敗したことがないし、どんな体調でも、どんな状況でも練習を外さない。故障も1回もないということで安定感がある」と評する。

村山知之コーチ
村山知之コーチ

この日行われていた練習でもチームの先頭を走り、集団走を引っ張っていた。

橋本選手とともに成長! 寺木みのり選手

そして、橋本選手とともにペースを握っていたのが3年の寺木みのり選手だ。

寺木みのり選手
寺木みのり選手

「3年生という立場でもあるので、チームの雰囲気や練習中に声を積極的に出す、速い1・2年生に負けずに3年生も練習で引っ張れるようにという思いでいつも練習している」

村山コーチも「橋本が入ってきてから寺木の意識も変わり、2人で切磋琢磨して前を追いかけるところでチームは成長してきた。二枚看板で去年までやってきた」と寺木選手の成長を実感していた。

短距離で培ったスピード! 石川桃子選手

その2人に加えて、東日本女子駅伝で快走を見せたのが、石川桃子選手だ。

石川桃子 選手
石川桃子 選手

高校1年生ながら7区を走り、2人を抜く区間5位の走りを見せた。「持久力が私的にはまだ足りていなくて、ほかの選手に劣っているが、スピード面で補って走ろうと頑張っている」

チームの中でもトップクラスのスピードを誇る石川選手。もともとは短距離の選手で、その時に培ったスピードが駅伝でも生きているという。

県大会優勝! “全国高校駅伝”出場へ

実力抜群の3人が中心となり、11月1日の県高校駅伝では1997年の県高校記録を塗り替える1時間11分15秒で優勝し、3年ぶりの全国高校駅伝への切符を手にした。

新潟県高校駅伝で優勝
新潟県高校駅伝で優勝

ただ、高校駅伝は彼女たちにとっては、夢への通過点だ。

チームのエース・橋本選手はさらなる高みを目指す。「マラソンをやってみたい。世界で戦ってみたい」

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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