何が出るか分からないわくわく感や、つい集めたくなる面白さがあるカプセルトイに今、夢中になる大人が多い。人気商品のミニチュアやキャラクターのグッズなど様々な種類がある中、“秋田市”がモチーフとなったカプセルトイをご存じだろうか。販売から約2カ月がたち、予想を上回る人が買い求め追加で生産されている。

初回発注分が1カ月でほぼ完売

JR秋田駅近くのファッションビル「秋田オーパ」1階の正面入り口にあるのは、「街ガチャin秋田市」だ。9月から販売されているが、その人気ぶりは発売からずっと続いている。
この日もカプセルトイを3回、回している人がいた。

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カプセルトイを3回 回した人:
河ドラ…!(目当ては)牛島商店街。昔、牛島に住んでいて、帰り道によくここを通っていたから。ニッチなご当地があるのはすごく良い。思い出話に花が咲く

中には全て集めるために20回、回した人もいるという。秋田オーパでは、初回の発注分が1カ月でほとんどなくなり追加で注文した。これまでに3,500個以上売れている。

秋田テレビの佐藤愛純アナウンサーが回してみると、秋田市の菓子店「広栄堂」の生グソが出た。
秋田市民の「夏のスイーツ」といえば、広栄堂の「生グレープフルーツソフト」、通称「生グソ」だ。店は当初、カプセルトイに参加することに抵抗があったという。

しかし、広栄堂の店主・菊地政実さんは「SNSや口コミは、非常に商売・営業にとってプラスになるところが多いので、多少なりとも客が増えてほしい」と話す。

カプセルトイで秋田を知ってほしい

カプセルトイの大きさは、いずれも直径5cmほどでデザインは9種類ある。地域の名所や名物がモチーフだ。中には「知る人ぞ知る」というものもあり、実際にその場所を訪れるきっかけになるかもしれない。

秋田オーパ・小磯和也営業マネージャー:
県民に秋田市のものを知ってもらうために、どんなものがあったら楽しんでもらえるか、関心を持ってもらえるかを議論しながら、市民に昔からなじみのある食べ物やスポットを中心に選んだ

秋田オーパを利用する客の多くは20代だという。若い世代に昔から愛され続けているものを知ってもらい、地域の魅力に触れてもらおうと街ガチャを企画した。子どもから高齢者まで、幅広い世代が楽しんでいるようだ。

秋田オーパ・小磯和也営業マネージャー:
バリエーションが豊富なので何度も回してもらいたいのと、知らないものもあると思うので、これを通して知ってもらいたい。秋田に愛着をより持ってもらえると企画したかいがある

秋田オーパは、SNSなどの意見を参考に“第二弾”を検討したいとしている。

(秋田テレビ)

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