カプセルに入ったおもちゃなどがランダムに出てくる「カプセルトイ」。これを応用した肉の自動販売機が秋田に登場した。その名も「肉ガチャ」。秋田・横手市の老舗精肉店の新たな挑戦。
中身が見えない冷凍自動販売機
1955年創業の「日野」は、秋田県内で焼き肉店など12店舗を展開し、県産を中心に厳選した肉を提供している。専門店の「ワンランク上」の商品を気軽に楽しんでもらおうと、3月に県内3店舗に設けたのが、冷凍自動販売機だ。
佐藤愛純アナウンサー：
牛タンに、煮込みハンバーグといろいろあるが、一番下には、肉ガチャと書いている
若い世代を中心に人気を集めている「カプセルトイ」の要素を取り入れた、その名も「肉ガチャ」。一般的なカプセルトイと同様、何が出てくるかは開けてからのお楽しみだ。
日野 食肉販売事業部・黒澤和則事業部長：
初めてのことなので、結構な挑戦ですね。中身が見えない商品で、買っていただけるお客さまに喜んでいただきたい、楽しんでいただきたいというのが一番の理由で、子どものころに買った“ガチャガチャ”とかを思い出していただいて、少し楽しんでいただければいいなと思って導入しました
中身は値段以上
「肉ガチャ」は1回2,000円。「少し高い」と感じる人もいるかもしれないが、出てくるのは値段以上のものだ。
日野 食肉販売事業部・黒澤和則事業部長：
裏にもう1品入っていますので、間違いなく2,000円以上のものは入っています
2回挑戦して出たのが、和牛のヒレとモモ、肩ロースと牛タンのセットだ。価格を見てみると、どちらも2,000円以上とかなりお得。週に3回商品を補充しているが、入っているのは補充する前の日に仕込んだステーキや希少部位など2～3種類。鮮度が良い肉を楽しんでもらうため、精肉店の技術を生かし、急速冷凍している。
日野の出張バーベキューサービスを利用して試食した。
佐藤愛純アナウンサー：
おいしい！かむほどに肉のうまみと甘みがじゅわっと広がっていく。本当においしい。この上質な肉を自宅で気軽に楽しめるのもいいが、何よりもこの肉は自分で当てたんだぞということが、よりおいしく感じられる
上質な肉を気軽に家庭で
「肉ガチャ」は、横手市増田町の本店と、大仙市、秋田市の店舗に設置されていて、販売開始から約1カ月で300個以上売れた。中身が見えない楽しさとお得感が話題を呼んでいる。
日野 食肉販売事業部・黒澤和則事業部長：
肉ガチャをぜひ買っていただきたいというところと、通販とか一部の店舗にしか置いていない商品もたくさんありますので、ご家庭で気軽に食べていただければと思います
ワンランク上の上質な肉を楽しく、よりお得に味わってみてはいかがだろうか。
（秋田テレビ）
