青い岩石“ラピスラズリ”が日本国内で初めて新潟県糸魚川市で産出されたことが確認され、一般公開が始まった。このラピスラズリを顔料として使用してきた日本画家にその魅力を聞いた。
国内での産出初確認!糸魚川市で“ラピスラズリ”見つかる
深い海のような青い石…これは“ラピスラズリ”だ。
かつて、エジプトやギリシャなどの遺跡から出土し、日本では正倉院にも宝物として収蔵されているラピスラズリ。
これまで産出された宝石品質の原石はすべてアフガニスタン産と考えられていて、国内での産出が確認されたのは初めてだ。
新潟県糸魚川市のフォッサマグナミュージアムで、そのラピスラズリの展示が始まった。
ラピスラズリを実際に見た人は「いや、もう、単純にすごく美しい石」「とても神秘的。びっくりした」などと話した。

糸魚川市の姫川支流で愛好家が見つけ、ヒスイなどを取り扱う小滝物産店に持ち込まれたという。
小滝物産店の伊藤加奈子代表は「もう3~4年くらい前になるが、石の引き取りをしたものの中に青い石があった。最初は糸魚川でも青い石は結構見つかるので、その石かなと思ってずっと持って歩いていた」と語る。
そして、2月、国立科学博物館でX線解析などを経て、ラピスラズリであると確認された。
糸魚川市の久保田郁夫市長は「糸魚川がヒスイという文化に今まで育まれてきたものが、新たにラピスラズリという大きなツールが増えたということで、糸魚川市にとって本当の財産にしていきたい」と笑顔を見せた。

小河原孝彦学芸員もヒスイとラピスラズリの関係性に言及した。
「今回のラピスラズリについても、ヒスイと関係した石なのではないかと国立科学博物館で研究が進められている。恐らくヒスイが出る場所のごく一部でラピスラズリがあるのではないかと思う」
「石の色だとは信じられない」日本画家が語る“顔料”としての魅力
このラピスラズリを作品に使用してきた人がいる。上越市在住の日本画家・川崎日香浬さんだ。
「ちょっと濡らすと色がより鮮明になる。これが石の色だとは信じられない。青くて」
川崎さんはラピスラズリの顔料としての魅力は発色の美しさだけではないと話す。
「美しいだけではなく、地球が形成されるときに圧力がかかってできた鉱物なので、何か内に秘めた目に見えないパワーがあると考えているのですごく魅力的な鉱物」

現在、アフガニスタン産の顔料を使用している川崎さん。
身近な糸魚川市で見つかったことについては「これはもう世紀の大発見だと思っている」と興奮した様子を見せた。
ヒスイで知られる糸魚川市に加わった大きな魅力“ラピスラズリ”は26年8月まで展示されている。
