3歳馬と古馬が激突、“現役最強牝馬”を決める1戦、第48回エリザベス女王杯(芝2,200m)が12日(日)、京都競馬場で4年ぶりに開催された。
史上5頭目となるジェラルディーナ(牝5)の連覇か、“3歳世代”の新女王誕生かに注目が集まったこのレース。1番人気の3歳馬、ブレイディヴェーグが直線で差し切ってGI初制覇。新女王に輝いた。
レースではブレイディヴェーグが向こう正面で集団5番目のポジション。ジェラルディーナは中団の外目7番手からレースを進める。3-4コーナーで大外に持ち出したジェラルディーナ。
集団真ん中から勝負を仕掛けたブレイディヴェーグだったが、最後の直線、大きく伸びて先行馬を一気に差し切ったブレイディヴェーグが1着でゴールした。
5戦目でのGIタイトル奪取となったブレイディヴェーグは、“世界最強馬”のイクイノックス(牡4)と並んで史上2頭目となる、最少キャリア・5戦目での古馬GI制覇となった。
2着にはルージュエヴァイユ(牝4)、そして3着にはハーパー(牝3)が入り、連覇を目指したジェラルディーナは5着に終わった。
ブレイディヴェーグに騎乗したルメール騎手は、これで菊花賞、天皇賞(秋)に続いて今秋のGIで3連勝。レース直後の勝利騎手インタビューで以下のようにインタビューに答えた。
「(ブレイディヴェーグは)全然問題なかったですね。道中ずーっといい感じでした。スタートだけちょっと、あまり良くなかったけど、ハーパーの後ろで、いいポジションでした。
(レースの)ペースは良かったですね。先頭の馬から3~4馬身空けてブレイディヴェーグは冷静に走ることができました。その後はだんだんペースアップしました。馬の手応えはずーっと良かったです。
このブレイディヴェーグは瞬発力がある馬です。前走も良かったけど、今回も番手から同じ走りで抜くことができました。良かったと思います。
ファンの皆さん、応援してくれてありがとうございます。GI3連勝することができて嬉しく思います。皆さんの応援に感謝したいと思います。本当にありがとうございます。おおきに!」