コンビニ大手ファミリーマートは7日、2023年のクリスマスの過ごし方に関する調査結果を公表した。調査は全国の15歳から69歳の男女3万人の対象に行われた。

クリスマスは自宅が人気

「あなたは、今年のクリスマスをどのように過ごしたいと思いますか?」という問い(複数回答可)に対しては、「自宅でクリスマスディナーを食べる」が49.0%と最も多く、次いで「普段と変わらずに過ごす」が37.0%、「ホームパーティーをする」が12.4%だった。

外食より自宅で楽しむ傾向が強かった 資料映像
外食より自宅で楽しむ傾向が強かった 資料映像
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一方、「レストランなどでクリスマスディナーを食べる」は9.1%、「イルミネーションなどのイベント・ショーを見に行く」が8.2%、「夜景を見に行く」が5.0%、「レストランなどでパーティーをする」が3.3%だった。

クリスマスは、外出するよりも家で過ごすという人が多い結果となった。

自宅クリスマスの予算は5000円未満が大半

「自宅でクリスマスディナーを食べる」と回答した49.0%(1万4702人)に対して、「今年のクリスマスの飲食に、どのくらいの金額を使いたいと思いますか?飲食1回分の、一人当たりの平均予算をお答えください」と聞いたところ、5000円未満との回答が60.6%を占めた。

予算は1人5000円未満が大半だった
予算は1人5000円未満が大半だった

また「自宅でクリスマスディナーを食べる」「ホームパーティーをする」と回答した人に対して、以下の項目が当てはまるのか聞いたという。
その結果からは、消費者の節約志向が見えてくる。

1)予約・購入特典や割引クーポンなどがあれば、積極的に利用してお得に楽しみたい 65.9%
2)なるべく出費を抑えてほどほどに楽しみたい 65.6%
3)少人数で楽しみたい 64.9%
4)なるべく時間や手間を節約して、楽に準備したい 60.5%
5)いつもより贅沢に、特別な食事やお酒を楽しみたい 57.5%
6)一日だけで良いので特別なディナー・パーティーを楽しみたい 49.0%
7)多少時間や手間がかかっても、せっかく準備するならこだわりたい 34.4%
8)カジュアルな食事会・パーティーを複数回楽しみたい 27.5%
9)大人数で集まって楽しみたい 19.3%

割引クーポンの利用や、できるだけ出費を抑えたいという人が多い結果となった。

物価高に賃上げが追いつかず、実質賃金が18ヶ月連続で減少しており、総務省の家計調査でも、1世帯あたりの消費支出は実質で7カ月連続減少と、家計の支出を減らす動きが続いている。クリスマスでも消費者の財布のひもは緩みにくいことが調査結果から見て取れた。

渡邊康弘
渡邊康弘

FNNプライムオンライン編集長
1977年山形県生まれ。東京大学法学部卒業後、2000年フジテレビ入社。「とくダネ!」ディレクター等を経て、2006年報道局社会部記者。 警視庁・厚労省・宮内庁・司法・国交省を担当し、2017年よりソウル支局長。2021年10月から経済部記者として経産省・内閣府・デスクを担当。2023年7月からFNNプライムオンライン編集長。肩肘張らずに日常のギモンに優しく答え、誰かと共有したくなるオモシロ情報も転がっている。そんなニュースサイトを目指します。