2022年8月の豪雨で被害を受け、運休が続く米坂線の沿線自治体がJR東日本と非公式で面会し、早期の復旧などを要望した。要望書では復旧と今後の課題については分けて考えるよう求めた。

JR東日本「課題解決しなければ…」

2022年8月の豪雨で被害を受け、運休が続く米坂線。

被害を受けた米坂線
被害を受けた米坂線
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JR東日本は復旧費用が約86億円に上ることに加え、被災前の利用者数の少なさなどを課題に挙げている。

10月19日の会見でも、JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は「しっかりと課題についての解決というものを図っていかなければ、前に進めることはなかなか難しいかなとは考えております」と復旧については白紙という考えを改めて示した。

JR東日本新潟支社 白山弘子 支社長
JR東日本新潟支社 白山弘子 支社長

沿線自治体「復旧と今後の課題は分けて」

一方、運休による影響が続く村上市や関川村などの沿線自治体は24日、JR東日本新潟支社と非公式で面会。

改めて早期の復旧を要望するとともに「災害からの復旧と米坂線の今後の方向性について」は分けて考えることを求めた。

JR東日本新潟支社
JR東日本新潟支社

また、新潟県の花角知事も25日の会見で「まず災害からの復旧が先。災害復旧の話と活性化の話は一緒に議論すべきではない」と述べた。

関係者によると、JR東日本新潟支社側は「米坂線の復旧後の運営も含めて、地域と一緒に議論したい」と回答。復旧と米坂線の今後の方向性については、分離せずに議論を進める考えを示したという。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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