日常生活に困難を抱えるシングルマザーに無料で食料品などを提供する、「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」を始めた新宅宝さん。

「コロナの中、シングルマザーの方から『食料支援が欲しい』という声がたくさんありました。

支援する際、自分が持ち帰りたいものを他人に見られては利用しにくいのではないかと思い、冷蔵庫は無人にしました」

冷蔵庫で広がる支援の輪

仲間と共に故郷の岡山でまちづくりに取り組んできた新宅さん。

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2019年に一般社団法人「北長瀬エリアマネジメント」を、代表理事を務める石原達也さんと設立した。

翌年の2020年には、コロナ禍で生活に困っている人たちが食料品などを24時間無料で受け取れる冷蔵庫「コミュニティフリッジ」を設置。

利用者は主に児童扶養手当などを受け取っているシングルマザーで、約530世帯が登録している。

専用アプリで鍵を開け、中は無人なので人目を気にする心配もなく、必要なものを持ち帰れる。

物資はすべて個人や企業からの寄付。

約1300人の個人と140ほどの企業や団体が寄付者として登録している。

冷蔵庫には、採れたての野菜や値上がりしている卵や牛乳も。

賞味期限など安全性もしっかりと確認している。

利用者は「夏休みとかは結構食費がかさむので、すごく助かります」と話す。

地元企業が無償で輸送を手伝うこともある。

新宅さんは、「多くの方で支え合いができる地域が理想だと思っています。

利用者も今は困っているけど、今後生活が安定して落ち着いてきた時には寄付者に変わるということができたらいいなと思っています」と語った。

一般社団法人「北長瀬エリアマネジメント」
https://kitanagase.jp

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