時速20キロを超えないなどを守り、16歳以上ならば7月から運転免許なしで乗れるようになった「電動キックスケーター」。これを観光客の交通手段として導入できないか大分県別府市で実証実験が始まった。

電動キックスケーター実証実験

JR別府駅の観光案内所に並ぶ電動キックスケーター。
専用のアプリをダウンロードすると10分100円で利用することができる。

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主に交通事業を展開する東急(株)が、観光地における移動課題の解決や新しい移動体験を提供しようと今回別府で実証実験をスタートさせることになったという。

タクシー不足…移動手段確保課題に

コロナ禍が明け、別府市には国の内外から観光客が戻ってきた。

一方で、タクシー業界ではコロナ禍で利用客が減ったりドライバーの高齢化の影響で人手不足が深刻化していて移動手段の確保が大きな課題となっている。

そこで、観光客の移動手段として電動キックスケーターを活用できないかと主に交通事業を展開する東急などが実証実験を始めた。

「ルールを守って正しく便利に」

記者も実際に電動キックスケーターを体験。
思ったよりパワフルでスピードが出て、スイスイと進む電動キックスケーター。最高時速は20キロの設定で1回の充電で約40キロの距離を走るという。

電動キックスケーターは法改正により、ことし7月から新たなルールが導入された。16歳以上であること、最高時速20キロ以下といった基準を満たせば運転免許がなくても乗ることができる。

便利な反面、全国各地で交通違反や事故も相次いでいて安全に配慮することが求められている。

別府の実証実験では、アカウントを初めて登録する時に交通安全のテストを受けてもらうようになっていて、東急では「きちんとルールを守って正しく便利に使ってもらえたら」と話している。

この実証実験は来年3月末まで行われる。

(テレビ大分)

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