10月13日、文部科学省は、旧統一教会への解散命令を東京地裁に請求。解散命令に揺れる旧統一教会。
FNNは、教団本部がある韓国でのある動きを独自キャッチした。教団が名前を隠して日本ツアーを開催していることが明らかになった。
“解散命令請求”が受理
ダンボールを台車に積み上げる文化庁の職員。中に詰められていたのは、旧統一教会への解散命令を請求するための証拠だ。
この記事の画像(11枚)妨害などを避けるため、運搬方法などは伏せたまま、文化庁は10月13日午前、この証拠を東京地裁に提出。
解散命令の請求が受理された。
くしくも13日に奈良地裁で行われたのが、山上徹也被告(43)の公判前整理手続きだった。
裁判所に姿を見せることはなかったが、今回の解散命令請求について拘置所内で話をしていることを、弁護士が明らかにした。
藤本卓司弁護士:
動きは全部知っていまして、もちろん関心はあると思います。
旧統一教会をめぐる動きがあわただしくなる中、韓鶴子総裁は9月、日本の2世信者にこうメッセージを発したという。
旧統一教会・韓鶴子総裁:
多くの日本国内で障害があるのは知っている。しかし真実は必ず明らかになるようになっている。
君たちだけが日本を救う。世界を救う特攻隊だ、わかるか!
献金不足で信者同士の団結が強まる
こうした中、今回FNNが取材したのは、2022年に宮司愛海キャスターが話を聞いた、韓国在住日本人信者。
日本からの献金不足の影響で、韓国の教団にも目に見える変化が表れたと証言する。
韓国在住・日本人信者:
組織自体は整理された感じ。部署ごとに人をちょっと減らしたりとか、そういう意味ではお金を使うことが減ったと思う。
一方で、この信者によると、日韓の信者同士の団結が強まったという。
韓国在住・日本人信者:
(韓国にいる)私たちができることを頑張って、日本にいる信者たちと連携、励まし合って団結というか…
「偽装活動をしてまで布教活動を続ける」
韓国の教団が、勢力拡大の布石として行っているとみられるのが、教団の名を隠した日本ツアーだ。
「ともだちプロジェクト日本文化ツアー」の名前で組まれた、3泊4日の九州旅行。
その行き先には、太宰府天満宮などの観光地が組み込まれているほか、おすすめの飲食店として有名ラーメンチェーンの本店もあった。
旧統一協会が力を入れてきた日韓トンネルの工事現場も、ツアー日程に組み込まれていた。
日本文化を知るというこのツアー。2023年8月に行われ、今後も開催予定だという。
パンフレットに旧統一教会の名前はどこにも書かれていないが、主催団体の所在地を調べると、教団の関連施設になっていた。
韓国の宗教ジャーナリストは…、
宗教ジャーナリスト オ・ミョンオク氏:
旅行者は気づかずにハマってしまい、結局は教団にとらわれてしまう場合もあるはずです。教団はこのような偽装活動をしてまで布教活動を続けているのです。
(「イット!」10月13日放送より)