宝塚歌劇団の劇団員が死亡した件で、劇団は7日に会見を開いた。そこで外部の弁護士をメンバーとする調査チームを発足させる考えを示した。一方で、“ヘアアイロンを額にあてた”という一部週刊誌のいじめ疑惑報道については“偶然あたってしまったもの”と否定した。

歌劇団側「誤ってヘアアイロンがあたってしまった」

宝塚歌劇団花組の東京公演が千秋楽を迎えた8日、東京・有楽町にある東京宝塚劇場は、公演が再開された影響なのか、多くのファンが詰めかけた。

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宝塚歌劇団を巡っては9月30日、宙組に所属する劇団員の女性が兵庫県宝塚市のマンションで死亡していたことが明らかになった。

この問題を受け、歌劇団は宙組の公演を引き続き、10月22日まで中止すると発表。また、7日に開いた会見で、劇団員が死亡した経緯を調べるため外部の弁護士による調査チームを立ち上げる考えが示された。

宝塚歌劇団の担当者は、「大切な仲間の生命が失われたことは極めて重大なことと厳粛に受け止めており、誠に無念でなりません」「生徒の心情にも十分配慮しながら関係者へのヒアリングや調査等を行っていくことと致します」と話した。

警察によると死亡した女性は、自殺とみられていて、会見では一部週刊誌が報じた“いじめ疑惑”についても質問が飛んだ。

歌劇団側は、「誤ってそれ(ヘアアイロン)があたってしまったということはございましたが、非常にそれが歪曲(わいきょく)した表現で書かれてますので…」と説明した。

調査チームが“宙組全員ヒヤリング” 真相究明へ

宝塚歌劇団の俳優の女性が死亡した問題。9月30日、宝塚歌劇団の宙組の俳優の25歳女性が兵庫県宝塚市のマンションで死亡しているのが見つかった。警察によると自殺とみられている。

この問題を受け、宝塚歌劇団は7日、調査チームを立ち上げた。宝塚歌劇団によると、外部の弁護士による調査チームで宙組全員をヒヤリングする。さらに必要に応じて、ヒヤリング対象を関係者に広げていき、女性が死亡した経緯を調べるという。

7日の宝塚歌劇団担当者の会見では、亡くなった女性に関する過去のいじめを受けていたという報道についても言及があった。

2023年2月、週刊文春が亡くなった女性がいじめられていたことを報道。記事によると、上級生が前髪を作るときに高温のヘアアイロンを額に長く押しつけたという。

この報道については記事が出た後、宝塚歌劇団はHPで「当該報道の内容が全くの事実無根であることを当事者全員から確認」したと事実無根と否定していたが、この一部報道について、7日の会見で改めて問われるとこのように説明。

「上級生が下級生の前髪を作る時にヘアアイロンを長く押しつけたという報道があったが、ヒアリングの結果、本人たちも『そんなことはなかった』と。ただ、当たったという事実はございましたので、そこは確認をしております。誤ってそれ(へアイロン)が当たってしまったということはございましたが、“長く”とか報道されているような書き方、非常にそれが歪曲した表現で書かれてますので、そういったことに関しては否定させていただいております」

ヘアアイロンが誤ってあたったことは事実だが、双方から事実確認が取れていることから事実無根としていじめを否定。いじめ問題についても調査チームが「第三者の立場で外部からきちんと調べてもらう」としている。

今回の俳優の急死を受けて、亡くなった女性が所属していた宙組は、宝塚大劇場で行われる公演を10月1日から8日まで中止していたが、さらに「公演再開にむけ必要な準備に時間を要するため」としてさらに延長、22日まで休演すると発表。

宝塚歌劇団の担当者は「一番生徒たちが今回の事案に関してショックを受けており、悲しみの淵におります。一人一人の気持ちっていうのをやはり舞台に立てる状況に持っていくために時間が必要」としている。

今後、女性がなくなった経緯やいじめ報道の検証など調査チームの調査結果が待たれる。
(「イット!」 10月9日放送より)

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