例年、冬に流行期を迎えるインフルエンザが、熊本県内では夏でも収まることなく流行が続いている。熊本県内の医療機関では、新型コロナウイルスにインフルエンザと、この時期にはなかった初めての対応を迫られている。
熊本県内でインフルエンザが流行
熊本・菊陽町にある小児科を訪れた3歳の男の子は、先週末から高熱が続いているという。
この記事の画像(5枚)よしもと小児科・吉本寿美院長:
インフルエンザでした。そしたら、お薬を出すので
こちらの小児科では夏休み明けから、小学生や中学生を中心にインフルエンザの患者が増加したという。
よしもと小児科・吉本寿美院長:
インフルエンザがこの時季なのに多い。自分は経験ないですね。たぶん初めてじゃないですかね
加えて、依然として多い新型コロナや風邪の一種、アデノウイルスによる患者などもいて診断を難しくしている。
よしもと小児科・吉本寿美院長:
きちんと診断しないといけないけど、どう検査していいのか判断するのが難しい。どの先生も苦労されているのではないか
流行収まらず「過去10年ない」
熊本県内の定点医療機関のインフルエンザ患者数の推移を見てみると、増減を繰り返しながらもシーズン入りの9月4日の週から急増。
「流行」の指標となる1医療機関当たりの「1」を大幅に超えている。
例年12月に流行入りするインフルエンザだが、熊本県によると「流行が収まることなくシーズン入りするのは過去10年ではない」ということだ。
一度かかった人のワクチン接種は?
10月からはインフルエンザのワクチン接種が始まるが、一度かかった人はどうすればいいのだろうか?
よしもと小児科・吉本寿美院長:
このまま流行していく可能性もゼロではないので。(今は)A型がほとんどですが、B型がはやる可能性もなくはないので、10月からのワクチンはぜひ接種することをお勧めします
ワクチン接種と同時に、手洗いやマスクなど基本的な感染予防も大切だ。
(テレビ熊本)