高級ブドウの盗難事件。長野県千曲市の畑からシャインマスカットなど57房を盗んだ疑いで女2人が書類送検された。関係者によると、女は自分が経営する店で提供するつもりだったという。
農家「持っていかれちゃうのは悲しい」
並べられた57房のブドウ。このうち46房は人気のシャインマスカットだ。警察が盗難事件にあったブドウの写真を公開した。
この記事の画像(5枚)被害にあった農家を取材した。農家の男性は「こういうところ、(犯人が)切った跡なんですよね」と畑を案内。
「一生懸命やってきたものを持っていかれちゃうのは悲しい」と肩を落とした。
店で提供しようとしていたとの情報も
窃盗の疑いで書類送検されたのは東筑摩郡内の自営業の女(77)とアルバイト従業員の女(60)の2人。
2人は9月6日の午後9時半から9時50分にかけ、千曲市内の2カ所の畑からシャインマスカット46房と巨峰11房、あわせて5万2600円相当を盗んだ疑い。
パトロール中の警察官が犯行直後とみられる2人を発見し、職務質問。車内から大量のブドウが見つかった。
2人は「自分で食べたり、知人にあげたりするためだった」と容疑を認めているという。
また、関係者によると77歳の女は経営する自身の店でも、盗んだブドウを提供しようとしていたという。
被害にあった農家の男性は「夏の暑いときに一生懸命やったやつだからね…。お金にはならないですよね、盗られたもの返してもらっても」と嘆いた。
(長野放送)