中国の世界遺産「万里の長城」の一部が破壊され、現地警察は壁を壊した疑いで30代の男と50代の女を拘束した。2人は、壊した理由について「近道を作るためだった」と話している。

破壊された城壁

中国の世界遺産「万里の長城」。歴史ある観光スポットで、目を疑うような事件が起きた。

壁の一部が少し欠けているように見える(※赤矢印)
壁の一部が少し欠けているように見える(※赤矢印)
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山西省の上空から撮影された映像をよく見ると、壁の一部が少し欠けているように見える。

地上で撮影された写真でも、壁が途中で分断されているのがわかる。元々はつながっていたが、ある意図を持って破壊された。

「近道を作るため」

現地の警察によると、発見されたのは8月24日。「万里の長城に隙間ができている」と通報があった。

写真をよく見ると、手前から奥へ、壁を突っ切るように道が続いていて、地面には車が通ったようなタイヤの跡がある。

警察は、壁を壊した疑いで30代の男と50代の女を拘束。2人は当時、近くで工事をしていて、重機を使って壁を破壊したという。壊した理由について、2人は「近道を作るためだった」と話している。

拘束された男女は重機で壁を破壊したという
拘束された男女は重機で壁を破壊したという

壊された城壁は、14世紀から17世紀の明の時代に建設されたもの。警察は「取り返しのつかない損害を与えた」として調べを進めている。
(「イット!」9月6日放送より)

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