中国の世界遺産「万里の長城」の一部が破壊され、現地警察は壁を壊した疑いで30代の男と50代の女を拘束した。2人は、壊した理由について「近道を作るためだった」と話している。
破壊された城壁
中国の世界遺産「万里の長城」。歴史ある観光スポットで、目を疑うような事件が起きた。
![壁の一部が少し欠けているように見える(※赤矢印)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/1/700mw/img_81abd823f6adeb044703bdcdee416e8d309396.jpg)
山西省の上空から撮影された映像をよく見ると、壁の一部が少し欠けているように見える。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/700mw/img_cd6a9976319edbfc803bf894450482b2358163.jpg)
地上で撮影された写真でも、壁が途中で分断されているのがわかる。元々はつながっていたが、ある意図を持って破壊された。
「近道を作るため」
現地の警察によると、発見されたのは8月24日。「万里の長城に隙間ができている」と通報があった。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/0/1/700mw/img_01011c30bd2042e24c6ed5fd28c7c61d352942.jpg)
写真をよく見ると、手前から奥へ、壁を突っ切るように道が続いていて、地面には車が通ったようなタイヤの跡がある。
警察は、壁を壊した疑いで30代の男と50代の女を拘束。2人は当時、近くで工事をしていて、重機を使って壁を破壊したという。壊した理由について、2人は「近道を作るためだった」と話している。
![拘束された男女は重機で壁を破壊したという](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/b/4/700mw/img_b49d5afdf7fdf4806317bd3f55c19154219864.jpg)
壊された城壁は、14世紀から17世紀の明の時代に建設されたもの。警察は「取り返しのつかない損害を与えた」として調べを進めている。
(「イット!」9月6日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(8枚)