ウクライナでも新学期がスタート。久々に友人らとの再会した子どもたちだったが、笑顔はほとんど見られなかった。

一方、ゼレンスキー大統領は、政権の中心人物だった国防相交代を発表。国防省では汚職疑惑が相次いでおり、事実上の更迭とみられている。さらに、大統領に近い存在だったウクライナ屈指の大富豪・コロモイスキー氏が資金洗浄の罪などで起訴。ロシアへの反転攻勢が遅れるなか、周辺の汚職対策強化を図っている。

国防相を事実上の更迭に

9月1日、ウクライナの学校で新学期が始まった。

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しかし、友人との再会も、子供たちに笑顔はほとんどなかった。

ロシアによる侵攻開始から、1年半以上が経過した。

今まで通りの日常は、まだ戻ってきていないが、人々は懸命に生き続けている。

一方で、ゼレンスキー政権も新しいスタートを切ることになった。

ゼレンスキー大統領は「国防相の交代を決定しました」と発表。

閣僚から外れるのは、欧米から多くの軍事支援を引き出してきた政権の中心人物、レズニコフ国防相。

ウクライナ国防省では、汚職の疑惑が相次いで浮上。レズニコフ氏はその責任を取った形で、事実上の更迭とみられている。

汚職対策を強め、周辺の引き締めを図る

ゼレンスキー氏の近くではもう一人、ウクライナ屈指の大富豪・コロモイスキー氏も、資金洗浄の罪などで起訴された。

ゼレンスキー氏が大統領になったきっかけは、コロモイスキー氏が所有するテレビ局で放送されたドラマ、「国民の僕」だ。

ゼレンスキー氏はこのドラマで大統領役をつとめ、国民的なスターになり、その後、本当に大統領になった。

ロシアへの反転攻勢が遅れていると指摘される中、汚職対策を強めることで、周辺の引き締めを図っているとみられる。
(「イット!」 9月4日放送より)

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